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田澤 由利さん
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オフィスの機能を丸ごとネット上に再現
- 佐々木
今、北見のオフィスには何人いらっしゃって、ネット上にはどういう社員がいらっしゃるんですか?
- 田澤
北見に、今、私たちを入れて8人いて、奈良にもオフィスを作ったので、そこに3人います。あとは、全国にネットで仕事をしているスタッフが140名ぐらい。ただし、雇用じゃなく、いわゆるテレワーカーで、業務単位で仕事をしてもらっている。
私が目指しているところは、単にこのAという仕事をやっといてね、ではなくて、ネット上に、仕事を推進するプロジェクトチームみたいなものを作って、普通の会社でも、皆で喧々諤々仕事をしていますよね。それと同じ体制をネット上に作ることで、私は「ネットオフィス」って呼んでるんですけれども、働く人も、あるいは経営者すらも、どこにいても仕事ができる、そういう会社を作りたいと思ってやってきているんです。
- 佐々木
今、それが実現されていると思うんですけれども、一般的なメールやメーリングリストでの情報シェアとは違うやり方をされていますよね。
- 田澤
普通の会社でも今はもうメールを使っている人たちが多いですよね。でもオフィスにはいろんな機能があるでしょう。たとえば書類がここにあって、出勤したら、こういうものを作ってという、いろんなしくみがもう既にありますよね。その中で、連絡をする時に、メールを使うっていうルールだと思うんです。
それだと、当然、出勤してくることが大前提なのですが、テレワークで、離れた場所で仕事をしているスタッフが何人もいる場合は、そのオフィスの機能を丸ごとネット上に再現されていないと、結局、会社としての機能が動かないわけですね。
それで、本棚もIT化する、スケジュールボードもIT化する、いろんなものをIT化する中で、メールっていうのが、単なる伝言ツール、連絡ツールじゃなくて、まさにオフィスにいる人たちが喧々諤々するぐらいのツールじゃないといけない、という結論に至ったんです。そういうツールは、世の中になかったので、自分たちで作ってやっているんです。すべての書類が、うちの場合はIT化されている、ということですね。
- 佐々木
よくわかります。たとえば、本当に全部がIT化されていて、保存データに書類番号が打ってあったり、タイトルが何かあったりして、検索できたり、シェアされたりしているんですね。
- 田澤
そうですね。このプロジェクトで使う資料があったら、当然、そのプロジェクトに参加している人しかアクセスできなくて、履歴も、どこで誰が何をしているのかも全部残っていて、どこにいても皆が同じ資料を共有できる。だから、コピーする必要もない。
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