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藤原和博さん
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締め切りの感覚がない
- 佐々木
余談になりますけれどもね、学校から来るお知らせだと、スケジュールが不明なんですよ。
- 藤原
締め切りとかがでしょ。保護者会が何時に終わるかっていうのも。
- 佐々木
そうなんですよ、まさに。私なんか自分の30分、15分の刻みで動くじゃないですか。でも学校からのお知らせには、開始時刻が書いてあっても、終了時刻が書いてない。
- 藤原
何時に終わるかというのはね、教育委員会が校長などを招聘してやる会議でも、示されていないことが多い。
- 佐々木
なぜでしょう?
- 藤原
締め切りの感覚がないのよ。
- 佐々木
私は、締め切りの感覚という以上に、学校現場に、家庭や地域を巻き込んでほしいわけですよね。仕事をしていても、私自身も、学校のことは優先して、全部出席したいと思っているんですよ。だから、日時を早めに決定して、参加させてよって。働く女性や特に、男性にも、町の住民にも参加しての教育を考えるなら、日時を明確にして、多くの人が計画を立てて参加しやすい環境を提供してほしいです。これじゃ、「ほら、来られないでしょう」と言われているようで。だからこれは締め切りの感覚がないだけでなく、周りの人を巻き込もうという意欲がないのかなと思ってしまいます。
- 藤原
巻き込むことを前提にしたマナーで動いてはいないからだと思う。だって、いまだに和田中でさえも、ネットで日常的にコミュニケーションできる人は、18人の教員の中で半分いないですから。まず会社だったら300人いたら、300人がメールを使っているでしょ。だから学校の職員室の中ってそういう感じなんですよ。ネットでメールできなければ、「外の人を巻き込んで」なんてできないでしょ。そういうこと。いまだに電話で、地方なんかからも、いろんな依頼、講演依頼とか、見学させてくださいという依頼も、全部電話できてたもの。
- 佐々木
それでは受けられないですよね。
- 藤原
受けられない。だから電話できても、「メールでしてくれる?」って言うと、「ちょっと私はしないもので……」って言うから、「できる先生に頼んでやってよ」って。その辺からなんですよ、改革しなきゃならないのは。
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