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藤原和博さん
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一日のリズムが決まってくる
- 佐々木
それはやっぱり、時間管理とも言えるし、論理的な思考でもある。物の整理から何から、全部そこに集約されていきますね。
- 藤原
そうなの。たぶん教頭、東京都は副校長って言うんだけど、苦労したと思うんだけどね。つまりそうやってやっていくとね、最初にしゃべる副校長の話がいかにリズムとテンポが良いかで、一日のリズムが決まってくるでしょ。
何度も「ええっと」「あのー」は全部抜いてくれって言ったの。彼の話の中には「ええっと」と「あのー」が半分入ってた。そういうタイプの人なのね。僕は2年間付き合ったんだけど、まだ直らなかった。でも最初のころの話し方からすれば、彼の話だけで2分ぐらいかかっていたから、それが今30秒ぐらいで済むようになったので大きいんですよ。そこから一日が始まることが非常に大きい。
さらに、そこからバッと全教員が上に上がって、8時25分から35分まで朝読書でしょ。
朝読書もダラダラやっていないから、前は担任だけが上がって、他の教員はそこらでコーヒーを飲んだり、のんびり印刷をかけながら教材を準備したり。印刷も絶対ダメだって言ったのね。25分から35分までシーンとしていて、物音が立たない状態。
だから学校全体のリズムとテンポが上がっていったことが、一番大きいんだけど。教育学者だったり、地方の教員や指導主事は、そういうことにほとんど気づかない。時間のマネジメントという感覚がそもそもないから。
10/30
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