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浜田宏さん
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リヴァンプ自体は違います
- 浜田
そうですね、リヴァンプ自体は違います。というのは、日本の会社の、普通の一般の大企業とも違うし、非常に極めてユニークなビジネスモデルなんです。
オフィスの中にいるのは、常に6、7人なんですね。たまに人が帰ってきて、夜、「ああ、いっぱい人がいるじゃない」って思っても、せいぜい10人いるかいないか。あとの50名は戦場に散って、朝から晩まで必死に仕事している。僕らはそこにいろいろサポートをしに行くみたいな感じです。
- 佐々木
再生中の会社に、実際に皆が出向いているからね。
- 浜田
非常にユニークなので、どことも違う。世界でこんな形でやっている会社は、あまりないはずなので、ファンドともコンサルティング会社とも違うんですね。コンサルティング会社って半年とか1年とかってプロジェクトが決まっているじゃないですか。仕事も整然としてるし、お客さんの会社が困っているからといって一緒になって、資金繰りのことで走り回ったりとか、「よし、じゃあ、ベンチャーキャピタルさんのところに一緒に回りましょう」とかって、あんまりないじゃないですか。
で、僕は、とにかく、本当に勉強です。もらう方が多くてね、申し訳ないですっていうぐらい、いろいろと学んでる。みんなに貢献してるContributionが少ないなっていう反省はすごくありますね。
- 佐々木
急に謙虚になって(笑)。
- 浜田
本当、本当、本当。
- 佐々木
リヴァンプのユニークさとか、思いが詰まってきている人たちから学ぶことは多いと思いますが、再生しようと取り組んでいる企業でも学びがあるでしょう。
- 浜田
そう両方ですよね。支援先の人たちがね、本当にすごく純粋に、その会社の製品だとかブランドを愛していて。そういう人たちは、いわゆる外資のカルチャーと違って、別にのし上がってやろうとか、競争相手を叩きのめしてやろうとか、金持ちになってやろうとか、次にステップアップしてすごい転職してやろうとか、そういったギラギラした上昇志向のない人が多いんですよね。
特に、今僕が支援している会社のでも、そのブランドが好きで、その仕事が好きで、一身に打ち込んでいる、すごくピュアな集団なんですね。ああいうのを見ていて、すがすがしい。でも、それだけじゃ商売ってうまくいかない。
好きでやっていれば同好会でもなんでも事業主になれるけど、それじゃうまくいかないので、そこをきちっと商売としてうまくいくようにするのが僕らの仕事なんでね。本当に力になりたいなって思っているんですけど、まあ、百点には全然いかないんで、反省するんですけど。
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