ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第114回 浜田宏さん

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浜田宏さん
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最初の数日目で「おかしいな」と
- 佐々木
浜田さん自身は、そうじゃないというライフスタイルを、どういうところで気がついたんですか? お父さまとかご家族はどうだったんですか?
- 浜田
僕は教師の家庭で生まれ育って。親父はね、早い時で4時半とかね、5時ぐらいに帰ってきて。それがかっこ悪いなとかって思ってたんだけど、周りにサラリーマンという人がいなかったので、サラリーマン生活って、そもそも知らないんですね。初めて会社に入ってみて、ビックリすることばかりで。
- 佐々木
それは浜田さんご自身が入社して。
- 浜田
そう。大企業のサラリーマンって、みんな英語ができたりしてね、みんなかっこよくやっているのかなって思ったら、もうビックリですよ。酒を飲んで、ダラダラさぼったり、もちろんそんな人ばっかりじゃないですよ。でも、本当にビックリでね。通勤なんてね、したこともないでしょ。通勤電車は、夜は酔っぱらい、朝はすごいことになってる。昼間は漫画を読んでる。あるいは、しょうもない、スポーツ新聞を読んでてね、芸能ページとかお色気系のページを見てね。ビックリでしたね。
- 佐々木
社会に出て、会社に入って、初めて世の中ってこういうものかって。
- 浜田
本当にナイーブで、本当に幼かった。
- 佐々木
5年間勤めたんですか?
- 浜田
僕が勤めた会社が、という意味じゃなくて、広く一般ね。最初の会社は5年勤めて、でも正直、今だから言っちゃうと、最初の数日後ぐらいから、「ああ、もう辞めよう」と思いましたね。これはおかしいと。でもすぐ辞めたら、逃げるように見えるから、できるだけ頑張ろうと。最初の数日目で「おかしいな」と。ガンガン飲みに連れていってもらえるんだけど、何でそんなにお金があるのかなって思ったらサインしているわけですよ。サインしてどうなるのかなって、何にも知らない。何てことはない、何々株式会社、何々部長との商談ということになって、交際費を使って、何百万も、1人、年間。
- 佐々木
1人(笑)!?
- 浜田
タクシー券も、こんなに分厚いのがあって、それを出して。そんな会社ばかりじゃないんでしょうけど、なんかやっぱり、おかしいなおかしいなっていうのがありましたね。
- 佐々木
確かに、タクシー券を皆が使いまくっている会社ってありましたね。でも、浜田さんは、お父さまが教師だったという家庭の中で、規律みたいなものに教えられて育ってきたんですね。
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