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渡邉 美樹さん
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全社員が僕の話を直接聞く
- 佐々木
さっき、経営者の器っていうのは愛情だという話が出ましたが、3,000人以上の社員に自分の思いとかビジョンを伝えるためには、どうしていらっしゃるのですか。やはり朝礼とか、そういうことも?
- 渡邉
そういうのはあまり関係ない。だから、たとえば朝礼って、うち、ないのよ。そんな事をやっても、しょうがないだろうって。自分でちゃんと気持ちを入れていかないと、皆で気をつけ、礼って問題じゃないでしょ。お店では、やらせていますよ。でも本社では一切ないし、経営理念なんか、皆で唱和しますよね。うちは絶対させないんですよ。そんなもんじゃない、もっと心の中に入れていけ、と。
- 佐々木
じゃあ、どうやって皆に、3,000人に、思いが伝わるように?
- 渡邉
もう、あらゆる形で、これは頑張っているよ。好きだからやっているんだけど。毎月、僕が手紙を書くし、全社員、全アルバイトに対して、ビデオレターが届くし。
- 佐々木
一人ひとりに?
- 渡邉
全店、全施設に。今はプロを使って、20分ぐらいかな。僕が大体半分ぐらいしゃべって、誰もに、今なぜ我々がこういう仕事をしているのかって事が、いつも伝わるように。たとえば、介護事業について、なぜ今、僕がここで主張したのかとかいう事を全部、僕の「なぜ?」っていうのを常に伝えてる。
その他は、今3カ月に1回は、全社員が僕の話を直接聞くっていう、理念研修会ってあるんですよ。3時間やるんですけどね。それも、全社員が日本中から集まってくるし、僕も日本中に行くし、海外の社員は、半年に一回、必ずそういう会があるんですよ。
だから、ありとあらゆる機会、社員の誕生日、結婚、それこそ社員の子どもが生まれれば僕のメッセージが届くし、小学校の入学、桃の節句、端午の節句にも僕のメッセージが届くし、プレゼントも届けてくる。
それは何でかっていうと、そういうものを通しながら、家族の方にも思いを知っていただきたいという事で、理念の浸透っていうのは、もう、ありとあらゆる事を通してやっていますね。僕は、それが社員の幸せだと思っていますから。
13/26
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