ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第107回 毛利 子来さん

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毛利 子来さん
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真ん中に受付を置いて、ぐるぐる回れるようにしてあるんですね
- 佐々木
この小児科を開業、ここに移られたのは何年ですか?
- 毛利
ここは1958年に開業したんです。
- 佐々木
もう49年なんですよね。ここを、ご自身で遊び場スペースを作ったり。
- 毛利
これは、何遍か改造したんです。
- 佐々木
工夫があるんですよね、きっと。
- 毛利
ミソは、子どもが、部屋中をぐるぐる回れるんですよ。真ん中に受付を置いて、ぐるぐる回れるようにしてあるんですね。あとは、もう開けっ放しで。
- 佐々木
これから先生は、どういう仕事上の夢とか?
- 毛利
もう、生きるのに飽きましたんでね。今、喜寿、77歳で、来月78歳になるから、もう、そろそろ飽きてきましたね(笑)。
- 佐々木
(笑)今、世の中が少子化だ何だって、いろいろ言っていますけど。
- 毛利
ケ・セラ・セラで、僕の死んだ後は、もう知りません(笑)。「君らの世代がやってくれ」って。
- 佐々木
(笑)そういう感じですか。
- 毛利
僕が、「死んだら葬式をするな」って言うと、うちのかみさんが怒るんです。「あんたは、自分が死んだ後のことまで指図する。葬式するかしないかは、残された方の勝手でしょ」って。
- 佐々木
それも言えているかもしれない。
- 毛利
そういうわけで、もう、言えないですね。
- 佐々木
たとえば、最近のお母さんたちを見ていて、変わったなということとかありますか。
- 毛利
きれいになりましたね。
- 佐々木
きれいになりました(笑)?
- 毛利
幸せです。楽しいです(笑)。大体、小児科の医者は、あまり老けないですね。あれは、子どもを相手にしているからだって言われるんだけど、僕は、お母ちゃんを相手にしているからだと思うんだけどね。
- 佐々木
そうか。いつまでも若いお母さんが来るんですものね、小児科だから(笑)。でも、私みたいに晩婚で遅く子どもを産んで、老けたのが来ることもあるんでしょうね、きっと(笑)。
- 毛利
今頃、結構、年の人もいますよね。うちの2番目の娘も43歳で産みましたからね。
だから、年っていうのは難しいもんですね。年っていうか、年齢、その時々の生き方っていうのは、僕は、よく分からんですね。
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