ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第107回 毛利 子来さん

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毛利 子来さん
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心室中隔欠損で、穴が5ミリぐらい開いているんですよ
- 佐々木
(笑)。だから、自分が、そんなふうなるとは、自分でも想像さえしていなかったんで。でも、やはり初めての子どもだったし。特にうちの子どもは、上の子が心室中隔欠損で生まれたんで。
- 毛利
あ、うちのも偶然ね、僕の長女は、今48歳ぐらいになりますが、これが心室中隔欠損でね、穴が5ミリぐらい開いているんですよ。
- 佐々木
今もですか?
- 毛利
ええ。少し大きくなっていますよ、大人になってからね。ところが、小学校の時から水泳の選手で、毎日5,000メートル以上泳ぎこんで、中学校の時のバタフライの記録は、いまだに破られていませんですよ。大丈夫なんですね、少々穴あいてたって。
- 佐々木
そうですね。私は、子どもを生んで3日目だったでしょうか、まだ入院中に、病院の先生から「お母さん。お嬢さん、心臓に穴が開いているね」って言われて、私はもう「死ぬ」って言われたんだと思ったんです。そういう病気があるのを知らないので。
- 毛利
思っちゃう。思っちゃう。びっくりする。
- 佐々木
それで、呼吸ができないぐらい号泣しましてね。
- 毛利
それは、あなたが?
- 佐々木
はい、私が。出産直後で、よくわからないのに、心臓に穴が開いていますよって言われて、それ以上の説明もなかったものですから、もしかするとその時「大丈夫だよ」と言われたのかもしれませんが、聞こえていませんでしたし。
- 毛利
旦那はどうでした?
- 佐々木
会社にいたんですね。それで、私が電話をしたんですけれども、声が出ない。病院の公衆電話からかけて、ヒックヒックってやっていたら、いたずら電話だと思って、切られて(笑)。
- 毛利
ハハハ。
- 佐々木
とにかく知らない病気だったので、びっくりしました。
- 毛利
そうなんだよ。女親は、家の中で、椅子から転がり落ちて、ちょっと頭を打っただけでも、死ぬんじゃないかとか、脳性麻痺になるんじゃないかとか、ワーッと思うんですね。そこがやっぱり男親とは思いが違うんですね。
- 佐々木
でも、娘も、遠泳もマラソンもしますし、リレーの選手にもなりましたし、今、中学1年ですが、男子ばかりの野球部に一人で入ってプレーしています。
- 毛利
やっぱり大丈夫なんですね。で、手術もしないで。
- 佐々木
していません。きっと医学は進歩するので、もし、しなきゃいけないなら、後ろに延ばした方がいいかしら、なんて、そんな考えで(笑)。
- 毛利
そうそう、後の方が(笑)。そうですか。
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