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正岡 裕志さん
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自分が作ったタオルっていうのは、かわいいんですね
- 佐々木
信頼されていて、一流顧客を持っているとはいえ、長い間経営されていれば難しい局面もあったでしょう。例えば、どんな挑戦があったんですか?
- 正岡
例えば、昔から同じことをやるっていったら、ホテルのタオルに固執していればよかったんですよね。でも、今言った、アディダスのような新しいブランド物のタオルの生産とか。それから、ホテルのものづくりを取り入れたブランドつくるとか。
……嬉しいことに、「正岡さんが作ったんだったら、質はもう十分にいいよ」と言っていただけるので。
- 佐々木
それは正岡さんご自身が営業をして回るっていうか、「こういうのをやりましたよ」と歩き回るんですか?
- 正岡
歩き回った部分もありますけど、逆にお客さまの方から来てくれたっていうこともありますよね。
- 佐々木
そういった新しいオファーを断らないで、ホテル以外の仕事も積極的にやっていった、というのが挑戦の1つ。お父さまがホテルを開拓されたんですか?
- 正岡
開拓というよりは、どっちかといえば話をもってきてくれたのが多いですね。「やっぱり正岡さんのところで作った商品はしっかりしている」って。
例えばパイルが抜けにくいとか、そういうのが、噂が噂を呼んでじゃないですけど。東京とか大阪のお客さまのなかで話題になり出して。で、逆にお客さんの方から、「今治で、いいタオルを作ってくれているところ、あるで」って。そういう風に聞いて来ていただいたお客さんもいますし。
- 佐々木
正岡さんがタオルに触っていたり説明していると、タオルが大好きっていうのがよく分かりますものね(笑)。
- 正岡
やっぱり自分が作ったタオルっていうのは、かわいいんですね。最終的にどこの誰がどう使うかまで想像しながら作るタイプですから。やはり自分が作ったタオルをお客さんが「いいな」「いいわ」「いいね」って、そう褒めてくれたら、それ以上の喜びはないです。
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