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張 晞さん
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日本の中学受験の残酷さを体験しました
- 佐々木
子どもが、確か同い年でしたよね。
- 張
はい。うちは去年、日本の受験の残酷さを体験しました。
- 佐々木
すごい。じゃあ、小学校4年から塾だったんだ。
- 張
そうですよ。塾に行った。もう大変でした。お弁当作ったり。日本の受験ってこんなに残酷だっていう、本当に、今回初めて知りました。
- 佐々木
中国以上でしょう?
- 張
もう、絶対中国以上。全部の学校の過去問題をやらないといけない。中国だと、センター試験で、点数で分けるから。
- 佐々木
だからよく「中学受験は、働くお母さんには無理」って。小学校で受験させなさい、といわれているんです(笑)。
- 張
それに、4年生からの受験の塾のお金、半端じゃないですね。年間200万円ぐらいかかったと思います。
- 佐々木
高い。だから、私立小学校6年間通わせる方が、安いのですよね(笑)。それに、夜遅くまで塾があったりするでしょう?
- 張
塾は23時まで。翌朝7時に先生と約束して、1時間、先に補習して、それから8時半から夜11時まで。30分だけ休憩がもらえる。最後、寝ないで頑張ったのは、見ていて「残酷だな」と思いました。
- 佐々木
従業員に「朝8時半から23時まで働け」って言ったら、皆「嫌だ」って言って、帰っちゃいますよね(笑)。
- 張
(笑)でも、そんなのを4〜5年生からやってるんですよ。見ていて、かわいそう。でも、中学に入ったら入ったで、強いというか、2時間、平気で、動かないで座っていられる。勉強できるんです。
- 佐々木
子どもに、どんな人になってもらいたい?
- 張
誰に対しても誠実でやさしく、他人の痛みと喜びの気持ちが分かる人になってほしいです。
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