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Darcy Neillさん
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自分が選べる、ということがわかっている人は、前に進むのです
- ニール
もし、このイー・ウーマンサイトの対談を読んだり、国際女性ビジネス会議に出席したりして、「そうか、そうだったのか」と心が動いた人がいれば、それは、その人にとって今がその時であった、ということで、過去に、何一つ悪いことはないのです。ただ、以前は準備ができていなかったのかもしれないし、ほかに優先順位の高いことがあったのかもしれません。自分の昔のビジョンを評価しても、意味がないのです。
過去の自分の行動に反省することは意味がないのです。その時は、自分に制限をくわえていたもしれません。でも今は、違う選択をしている。それだけのことです。新しい選択をしている。
- 佐々木
よく受ける質問に、「どうして佐々木さんはいつも、モチベーションを高く保てるのすか? 新しいことに挑戦しつづけられるのですか?」というものがあります。ダーシーもそうだと思いますが、どうしてですか。
- ニール
たいていは、そうですね(笑)。ちょっと、弱めた方がいいくらい? それは、私自身、自分に選択肢がたくさんあることを、知っているからだと思います。
佐々木さんと一緒にした仕事を通しても、自分で認識しましたが、私には常に選択肢がある。たとえ大変な状況が降りかかってきて、そのこと自体には選択肢がなくても、その状況にどのように対応するのか、という点では、私に常に選択肢があります。私が、自分で、自分の対応を選べるのです。
でも、選択、という“考え”だと思います。自分が選べる、ということがわかっている人は、前に進むのです。
- 佐々木
最近、わたしは「主役力」という発想で話をしてきているのですが、それは、まさに、自分が選択肢を持っている。自分で、自分の行動や感情を選ぶことができるという考えに基づいています。でも、こういった考え方は、日本ではまだ新しいようです。講演会場で、「あなたの人生の主役は誰ですか?」と聞くと、時に「私ではありません」と答える人がいます。夫、子供、両親、と。
- ニール
でも、その人たちは、結婚相手を選んだ。その人が、自分の両親も大切にしてくれそうだとおもって、選んだということですね。
- 佐々木
私は、人生をドラマに例えるなら、その章、たとえば第2章は、主人公より、脇役のほうが目立っているのだと考えることができると思っています。でも、それは、その章だけのものです。
- ニール
そして、子どもも同じです。20歳になれば親元を離れる。今度は、自分の人生に親の介護が関係してくる。私も、今妹と、母の様子を見守っています。日本も高齢者社会ですから、きっと同じでしょう。
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