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Darcy Neillさん
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最初の仕事で出会った上司は、本当に最高の人でした
- ニール
本当です。今では信じられないと思いますが、父からも、女の職業というのは、看護婦、教師、それに、我が家がカトリック教徒でしたので、尼などしかない、といわれていました(笑)。それに「多分、すぐに結婚するのだろうし」と。
ビジネスを学んでいても、まず最初は、みな、秘書からスタートだったのです。ですから、私は奨学金をもらってビジネススクールで学びました。
最初の仕事で出会った上司は、本当に最高の人でした。私の仕事のこと、貢献をこころから理解してくれて、ビジネスを知るのに、大変役立ちました。
たとえば、その最初の職場では、私は始め、電話を取ることさえ許されなかったのです。驚くでしょう。入社1ヶ月以上、電話さえ取ってはいけない、といわれたのです。それは、会社のクライアントの名前を全て覚えること、かかってきたら必ず対応する人と、時に応じて対応する相手をしり、上司がいるかどうかを聞かれた時の適切な対応ができるように、ということだったのです。
ですから、仕事を始めた頃に、そのようなすばらしい上司に、多くの投資をしてもらってビジネスを学んでいきました。私を単なる秘書として見ないで、ビジネスで重要なことを教え、育ててくれたのです。
時に、「ああ、あの人ははただの秘書だから」などと発言する人がいますが、それは本当におろかなことだと思います。最近は、秘書とは呼ばず、アドミアシスタントなど名称はまちまちですが、この人こそが、どの人からの連絡を上司に素早く届けようか、どの電話は通そうかなどと決めている人なのです。大変パワフルな地位なのです。ですから、特に幹部役員の秘書などは、軽んじてはなりません。彼らこそが、情報を牛耳っているといっても過言ではないのです。
女性のなかにも、秘書を見ると、「男性にお茶を出すような仕事は嫌でしょう?」と聞く人がいますが、ばかげた質問です。私だって、自宅にお客様がいらっしゃれば、お茶をだしておもてなしをします。なにも恥じるべき仕事ではありません。もし、上司に言われていれるのが嫌なら、言われる前に、自分からお茶をいれてもっていけばよいだけのことです。全ては、自分の考え方、取り組み方次第だということです。
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