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平田 オリザさん
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旅行の計画を立てるのがすごく好きだったんですね
- 平田
いろいろあるんですけど、具体的には、中学校の時から旅行が好きだったのと、すごく海外に行きたかったというのもあったと思うんです。旅行の計画を立てるのがすごく好きだったんですね。中学3年生になったらどこに行こうとか、高校生になったらどこに行こうとか、ずっと先々まで、この夏休みにはここ、という風に計画を。
- 佐々木
先まで決めちゃうってことですか?
- 平田
計画を立てていたら、最後は、世界一周だな、っていうことに気がついて。13歳の時なんですけど。
- 佐々木
13歳の時に、もう14〜15歳の旅の計画を立てていたってことですか?
- 平田
そうですね。それで、だったら途中のことは、あまり必要ないんじゃないかと思ったんですね。途中のことというのは、高校に行ったりということですが。それで結局、定時制高校に行くことにして、1年間働いて、16歳で行ったんです。
- 佐々木
中学校を出て、定時制高校に通いながらお金を貯めて、16歳になって、13歳の時に計画をした世界一周の旅に出たっていうことですか?
- 平田
そうですね。
- 佐々木
それまでに国内旅行を一人でされていたのですか。
- 平田
北海道ぐらいまでは行ったんですけど。北海道一周とか、東海道を全部走ったりとかは、したんですけどね。
- 佐々木
それも、自転車でなんですか?
- 平田
はい。
- 佐々木
海外は一回も行ったことがないのに、いきなり。全部行ってしまおうという、そういう世界一周の考え方ですか(笑)?
- 平田
そうですね。当時は、海外なんて、そんなにしょっちゅう行けるものではなかったでしょう?まだ79〜80年ですから、要するにプラザ合意前ですからね。今でこそ高校生でも留学とか普通ですけど、そういうのがなかったので。
- 佐々木
確かに私も79年にアメリカに留学をした時は、「たぶん、これが人生で最初で最後の海外旅行だろう」と思いました……。
- 平田
そんな感じですね。
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