ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第101回 渋谷 和宏さん

101 |
渋谷 和宏さん
|
|
|
あの仕事、僕、おもしろくて
- 佐々木
イー・ウーマンで、サーベイにも出ていただいていますが、サーベイも、どちらかというと、今お話になったことと似ていると思います。皆が答えを持っているから、ああいうものを通じて、渋谷さんなりに、おもしろさというのはありますか?
- 渋谷
ありますね。サーベイの仕事、あれ、面白いですね。でも最初は……。
- 佐々木
初めは嫌だったでしょう? 頼まれた時(笑)。
- 渋谷
いえいえ、そんなことなくて(笑)、最初はランキングが低かったんです。僕が初めて投げかけたのは「会社で犯罪に荷担しろと命令されたら、断固拒否できる?」(2004年10月)という質問で、ランキングは何と最下位でした。それで初めて、会社で犯罪に荷担させられてしまうことを自らの問題として考えているビジネスパーソンは少数派なんだと気づいたんです。つまり、サーベイの仕事って、「このテーマは皆が感心を抱いているはずだ」というこちらの勝手な思い込みが正しいか正しくないか如実にわかるんですね。それがすごく面白いです。
- 佐々木
1位を取られた事もありますよね。
- 渋谷
ええ、その後、1位を取り続けました。「こんな人になりたいと思う上司、先輩が会社、業界にいますか」(2005年1月)とか「職場に苦手な人はいますか」(2005年3月)とか。もう得意でしたね(笑)。
- 佐々木
イー・ウーマンサーベイのランキングは、おもしろいですよね。私達イー・ウーマンも「このテーマが1位になってほしい」と思って設定しても、そうならないものも多いし。ただ私たちは世の中を見るっていうよりも、どんな人を集めたいかということを考える基準としてみているんです。
- 渋谷
それはよくわかりますね。僕たちも、基本は読者が読みたいことを提供しているわけですが、そればかりしていると雑誌はダメになっていくんですよ。
24/27
|
 |
|
|