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不確実な時代の、ただ一つ「確実」なこと(2002年11月16日)
日本の「再復活」は可能
コラム拝見しました。わかりやすく複雑な事柄を説明しておられ、さすがだと思いました。
ここには、現代社会が不確実な事柄に満ちており、自己防衛を図ることが必要だとありました。また、政府はあまり頼りにならないとも。わたしもご意見の大部分において同意いたしますが、それでも日本政府は頼りになるのではないかとも考えております。
なぜなら、政府は不十分だとは言え、民意をその政策に反映させているからです。諸外国の政府と比較してみるならば、日本の政府はまだまともなほうだと思います。ただ意見の集約の仕方や、政治家と各種専門家との役割分担がいい加減であることから、責任の所在がはっきりせず、同じような失敗を繰り返してしまうのではないでしょうか。
わたしは、日本の「再復活」は可能だと考えるひとりです。しかし、残された時間がわずかであることもまた事実です。「もしものとき」のために備えをすることは賢明であると思います。(匿名)
賢く生きていくために
「うん、うん」と同意するときもあれば、「何かちょっと違う」と思ったりしながら、楽しくコラムを拝見しております。
専門的な経済知識に乏しいわたしでも、「不良債権処理オンリーでは、倒産企業の増大でますます不況を招く」ということが理解できるようになりました。しかし竹中氏の当初の銀行再建案は、庶民感情がたっぷり盛り込まれてて、実現したら痛快だろうなとも思っていただけに残念です。
「非効率的な企業から効率的な企業に生まれ変わる、それが正しい認識」とのことでしたが、資本主義経済ではこれが基本なのでしょうけど、非効率的な企業を排除してしまうことが果たして正解なのかどうか。手間暇かけて大した収益もあげられないけど、必要とする人もある。そんな製品やサービスを作り出している企業までつぶしてしまうような気がします。
でもそうして、必要な人もあるだろうからと小手先を変えた新商品が生まれに生まれて供給過多になり、消費が回っていかなくなってしまったのだとも言えますよね。新たに欲しいものなどないですから。しかし、実際にある企業を非効率的だと認定するのって困難なことなのでしょが……。
エコノミストの意見というのも、以前から眉唾ものだなと思っていました。何十億円というお金を動かすようなレベルの人ならともかく、庶民に「株を買え、買え」と言うのはどうかと思います。株価低下の原因も後からとってつけたような解説しか聞きませんでしたし。
先日もテレビで債券市場が冷え込んでいるが、国民の貯蓄高は上昇しているのだから、それを債券市場へ振り向けるようにすべきだというような内容のことを話していた人がいたけど、とんでも発言だと思いました。老後、年金がどうなるかもわからないのに、なけなしの貯蓄をそんなリスキーな市場へ投資する道理がない。生活防衛に入っていることを理解してないとしかいいようがありません。
やはり自分の目で見て、賢く生きていかないと駄目ですね。(himetaro)
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