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どんな政策ならお金を使う? 2002年6月29日
不安だらけの日本
国民が10万円消費すれば、国民総生産はあがることを言ってます。でもなぜ、みんな使わないのか? それは、これからの将来があまり芳しくないと思うからでは?
わたしみたいに、何百万円もいくらもない者、金(きん)を買うこともできないようなおカネのない者、消費どころか毎日の生活で精一杯の者は、使いたくても使えない現状なのです。アメリカでは、経済を動かしている者は、国民の数%しかいないと言われます。日本もこれに似通ってきたのではないでしょうか。60歳以上の貯蓄が平均2700万円(違っていたらごめんなさい。でも何千万円だった記憶がある)だそうですが、わたしの親が絶対違うと言ってました。親の身近なひとには、そんな金持ちはいないとのこと。つまり、グラフで表すと山形ではなく、谷型で表されるのではないかと思うのです。そして、その金持ちは、将来の不安のために、投資や消費しようとしない、買うのなら金となってきている。
発展途上国ほど、銀行に信用がないので、金を買う人が多いらしいが、その傾向に向かおうとしているように思えてならない。日本国債のランクが格下げとなり、塩川さんが怒っていたが、これを機会に、国際的援助を控えると発表したらいいのだ、と思った。家が火事で大変な時に、どうして隣の援助などできるだろうか。国が大赤字なら、まずは、それを何とかするのが先決。他国への援助金を、わが国を何とかするお金に回してほしいと思うのです。他国援助金はどこから出てくるか知っているのか? それは、我々庶民が払う税金ですよ。
最後に、不安だらけの今の日本では頼れない。では、何が頼れるか? それは「おカネや金」と考える人が多くなってきたから、お金を使おうとしないのだと思う。(びんちゃん)
使うお金は減ってない
数年前よりは年間収入は増えているけれど、たしかにお金の使い方が変わってきたと思う。無駄なものは買わない、衝動買いはしない、でもブランド物は買っている。やはり、自分にとって今、必要なものを吟味して買っているのだと思う。
旅行もあまり行かなくなった。日帰りや近場の温泉と低予算で行けるレジャーが中心となっている。楽しさの質、求めるものが変化しているのだろうか。(タヴィ)
雇用対策を
政府の政策に関して、何にならお金を使うというよりも、雇用対策をしてくれれば、貯蓄が減り、少しお金を使うようになるのではないかと思います。とにかく、就職難、不況という言葉がわたしの将来を脅かしていると感じます。アルバイトなど、働くことの大変さを知ったりすると、むやみに無駄にお金は使えないという価値観にもなっているので、現在、自分への投資(国内・海外旅行、海外ボランティアなど体験できること)を一番に使い、美容院などは、なるべく安く、頻繁には行かないといったようなところです。
もう少し使いたいと思うのは、美容化粧品でしょうか。乳液、化粧水など、そろえると馬鹿高くていいものを買うに至りません。ついでに、歯石を取るにも、歯医者に行くのは高くつきそうで、ちょっとためらってしまう。健康・美容に関するものには、もう少しお金をかけられたらいいと思います。(匿名)
日本は経済大国にならなければいけないのか?
消費や購買意欲の促進が景気回復につながるとは言え、政策云々で何とかなるようでもない気がします。昔に比べて、消費が減ったかどうかは、わたしの10年前はまだ学生だったので、意見を述べるに足りませんが、現在を考えますと、けっしてモノの消費に意欲的ではない生活をしています。貯蓄に回しているわけでも、節約を意識しているわけでもありません。個人的に、大量生産大量消費のあり方を好んでいない傾向も理由の一つです。
日本は、再び経済大国とならなければいけないのでしょうか。購買の促進を図ることがこの10年以上続く不景気の抜本的な解決方法だと思いません。一時の持ち直しにはなるかもしれませんが……。この長期不景気から学習した結果が、購買意欲の促進、というのはちょっと短絡的な気がします。(hana*)
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