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防衛論議をタブーにするな 2002年1月12日
対等なパートーナーとの結束を
防衛論議をするなら、日米関係のあり方を見直すところから始める必要があると思います。日米パートナーシップなどと言っていますが、日本が米国の「子分的立場」であることは衆知の事実。米国が戦争をすれば、日本も必ず、何らかの形でかかわっていかなければならない現状では、日本が自立した防衛戦略を立てることなどできないのではないでしょうか。
さらに、唯一の超大国となった米国、統合をすすめるヨーロッパ、そしてイスラム世界といった大きな勢力に、日本が一国だけで対応していくのは難しい時代になっていると思います。日本も対等なパートナーとなりうる国々と結束することが必要だと思います。候補としてはやはりアジアですが、日本は先の戦争の影響で、いまだにアジア諸国の不信をかっていますし、地理的環境、昔からの文化・風土においてはアジアに位置しながら、何十年も欧米のほうを向いてきたために、アジアの中で浮いた存在になっている印象もあります。自らの意志をもたずに、孤立したまま米国にしがみついている状況では有効な防衛手段が打てないと思います
。具体的な防衛戦略を考える第一段階として、今後米国といかなる関係を築いていくのか、アジア諸国とどのように協調し、歩を進めていくのかといった外交方針をしっかりと作り上げ、世界の中でどのような国として存在していきたいのかをデザインしていくことが重要だと思います。
日本は今、不況から脱出することに一生懸命になっていますが、こういう再生の時こそ、国のあり方を考えるチャンスなのではないでしょうか。(匿名)
世界で唯一の被爆国としての役割
いろいろな国の騒動があるたびに、日本の自衛隊の派遣問題で揺れ、たとえ派遣しても時期が遅かったり、お金を出すだけだと非難されたり……。
核保有国が存在するので、自衛隊が軍事的な意味での役割を担うと考えるのは、ナンセンスだと思う。それよりやはり唯一の被爆国という立場で他の国にはできないことをしていくべきだと思う。50年以上たった今でも、被爆者の苦労は続いている。その現状を世界に発信していくことが、核の唯一の抑止力となるのではないか。その体験をふまえての、平和主義を貫く姿勢は、必ずや全世界の国々に支持されると信じる。(匿名)
ニッポン完全丸腰計画
憲法第9条はなんとしても守ってほしいです。現状では有名無実だと思います。なぜなら、自衛隊=軍隊だと思うから。
今の議論の前提は「日本が外国から攻められた時どうする?」ですが、逆に「攻められないためにはどうする?」と考えたら何ができるでしょうか。
戦闘準備としての自衛隊(軍隊)を無くしてしまうというのはどうでしょう。武器を持たないということです。自衛隊は災害時のみ国の内外を問わずに出動するのです。日米安保も解消、よって米軍も撤退。日本完全丸腰計画。歴史的に見ても画期的だと思いませんか?
「攻められたらどうするんだ!」と怒られそうですが、本当に攻めてくる国があるのでしょうか?
どこが?
何の目的で?
冷戦時代の核軍備に代表されるように、軍備を増強すればするほど各国疑心暗鬼になり、競争心がかきたてられ、いたちごっこのように武器が増える。これを悪循環と言いますよね?じゃあ、その逆を行けば好循環が起こるのではないか、という提案です。
また、昔だったら軍隊を持たない国や地域に侵攻して領土や資源を増やす目的で戦争に発展するということが起こったかもしれませんが、これだけ物的人的交流が発展している今、コストも犠牲も大きい戦争を起こす意味があるでしょうか?
こんなこときっとバカにされてしまうのでしょうが、この線で研究している人っていないのでしょうか?
興味あります。(匿名)
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