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参議院選挙、問われるのは有権者だ 2001年7月14日
「血湧き肉踊る」選挙
今回の選挙は、国内外を問わず今までになく注目され重要視される選挙です。今まで選挙に行くことを渋っていたわが息子ですら投票に行きそうな気配に、私はその思いを強くしています。
しかし、では誰に投票するかと言えば非常に難しいところがあります。
その理由を挙げれば、肝心の自民党の結束力、教科書問題や靖国神社参拝に見え隠れするきな臭さなど一つ二つではありませんが、はっきり言えることは、「私たちは主張しなければならない」ということと、「意見を表明したらその結果に責任を持たなければならない」ということです。
現在、ポスターの売れ行きなど小泉人気はアイドル並みで加熱する一方です。そういった報道を見るたび、私は今までの政治に対し、いかに国民が絶望していたかすべての政治家に考えてほしいと思いました。でも、私たち国民も政治に対してすべきことがあります。自分の責任ある行動です。「この人に投票すればいいみたい」とか、「後はこの人がうまく構造改革をやってくれる」ではなく、支持する点と支持しない点をはっきりさせ批判の視点を持ちながらも、今の状況下ではこれしかないなという決断でやらせてみる、その結果をしっかり見極める。だめだったら「だめ」と声をあげる。その声を政治に反映させる、つまり選挙ではっきりさせる。その決意を国民一人一人が持つことが何よりも大切だと思います。
政策論争が明確になりつつあり政治の透明感が増してきた今、最も大事なものは私たち一人ひとりの意志決定力と責任感、そしてしっかり「見続けること」ではないでしょうか。(パセリ・50歳)
選挙のあとこそ大事
選挙は国民が政治家を生み出す場であり、それなくして政治も政治家も存在しないわけですから、国民が選挙に行き、投票を行うのは当然の義務だと思います。しかし、今まで、国民は政治家を生んだ後、何をしてきたでしょう。選挙の時は頭を下げて立派な政策を叫んでいたのに、当選したとたん、あの公約はどこへ行ってしまったんだろうというような政治家に対して、私たちはどう対処してきたのでしょう。
国民には、自分たちが生んだ政治家を育てる責任があるのではないでしょうか。私たちが国会の場に送り込んだ政治家が、どういう政治活動を行なっているのか、公約はきちんと守られているのかを、国民がチェックできる機能が欲しいです。政治家の動きをもっと見やすくしてほしいですね。政治家が国民の審判を受けるのは選挙のときだけではない。国民は常に政治家をテストしているのだという自覚と緊張感によって、政治家の人たちの成長もあるのではないのでしょうか。有権者の意識が問われているのは選挙のときだけではない。むしろ、その後の観察眼とチェック能力こそが大切なのではないでしょうか。選挙が義務なら、そのあとを見守るのは国民の責任です。(葉子リーヴズ)
自民党に内部改革が行なわれれば…
たしかに有権者の意識は問われるべきだと思います。ですが、周囲を見てもやはり投票へ行こうという人が増えている様子はありません。結局は組織票に押されてしまう気がします。ただ今回は、自民党に票が集まるほど、旧橋本派の議員が増え、ジレンマを抱えることになります。それで内部改革が起こってくれれば、もっと政治も面白くなり有権者の目が向くのではと思います。
それにしても、相変わらずというか、益々のタレント議員の擁立や、党の根幹となるものが窺えないパフォーマンス的な政策発表には、もう飽き飽きです。また、候補者名を連呼するだけの宣伝カーが駆け抜けて行きます。(北海道・ゆぅ・33歳)
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