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第4回 カオリ・ナラ・ターナーさん
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目の前に与えられたものを一生懸命やること |
進藤 |
女性たちも転機といいますか、自分なりに人生を考える時期がありますよね。 |
カオリ |
何をしようとかいう以前に、自分が何が好きか、ね。自分が好きなものだったら、多少苦労してもできるでしょう。好きこそものの上手なれ、じゃないけど、我慢もできるし。キライなのにお金になるからとか、そういうことはやめたほうがいいと思う。 |
進藤 |
なかなか好きなことがわからない。そんな人はどうしたらいいでしょう? |
カオリ |
もっと目を開いてまわりを見てごらん。パン屋さんもいるし、コックさんだっているし、洋服作ってる人だっているし、デザイナーもいる。いろんなのあるじゃない。じーっと見て、自分に合うもの探せばいいじゃない。ないことない。 |
進藤 |
必ず見つかる、と?
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カオリ |
見つかりますよ。本気になったら、そのもので食べられるようになりますよ。長くやっていけば。
私よく言うんですけど、目の前のステップを、好きなものならがんばって登るじゃない。登ったら、必ずその上行くでしょう。でも、それを三段、四段いっぺんにジャンプしようとしたら、ケガして落っこちて、またゼロからやらなきゃいけない。そんなことよりも、目の前に与えられたものを一生懸命やること。 |
進藤 |
いまできることを精一杯。 |
カオリ |
そう。いまできることをやっていく。私が足をケガして、家に帰ったときに、縫い物好きだから、習ったこともないくせに、生地買ってきて縫い物しようと。うちの人のワイシャツ全部ほどいちゃって、襟が難しかったんだけど、ほどけばわかりますよ。それでその型をとって、縫ってみた。 |
進藤 |
足痛いのにもかかわらず。 |
カオリ |
一晩かかって縫っちゃった。ミシン買ってきて。凝ったら徹底的に凝るね。 |
進藤 |
あまりじっとしてらっしゃらない方なんですね(笑)。 |
カオリ |
できないですね。瞑想なんてやってられない(笑)。 |
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