
親だけでは教えられなかったこと(まやれい・兵庫・パートナー有・30歳)
今年に入って、パートナーの実家で、そして私の実家でも、相次いで飼っていた犬が亡くなりました。まだ2歳の息子には死を理解するのは難しいと思っていましたが、友達のように遊んでいた犬達の相次ぐ死に息子なりの感じ方をしているようで、実家の犬の仏前に行くと手を合わせたり、パートナーの実家に残されたもう1匹の犬に対して、「僕が遊んであげるからね」と言ってなでていました。また、周囲に対する気配りというか、死んだ犬のことを息子が「どこにいったの?」など、悲しみを思い起こさせることを口にすることはありません。きっと親だけでは教えられなかったことを、伴侶動物から得られるのだと感じました。
伴侶動物の死を通して(いまいくん・埼玉・パートナー有・42歳)
可愛がったりしつけや世話をするのも感受性を豊かにするとは思いますが、愛する者が死ぬということを知るのは、命を考え、感受性を育む上でとても重要なことだと思います。核家族化が進む以前は、3世代同居で祖父母が亡くなることが日常的だったわけですが、現在では身近な者の死に直面することがありません。それが若年層の凶悪犯罪にある程度は結びついていると思います。故に身近な者の死に直面するという意味で、伴侶動物の存在は子どもの感受性を育てるのに役立つと思います。
リセットできないことを知って!(ねむねむグレ・滋賀・パートナー無・35歳)
大きな期待はいかがかと思いますが、生き物に何らかの関わりを持てる生活は大事だと思います。ペットは色々(犬・猫・うさぎ・鳥・亀・金魚・昆虫まで)飼ってきましたが、一番肝心なのは生と死を感じることでしょう。リセットできないことを(当たり前のこと!)実感して欲しいです。
愛犬との生活で学んだこと(shimokita・東京・パートナー無・33歳)
犬を飼っていました。私は、「生きる」「愛情表現をする」「いつくしむ」ということを犬との生活を通じてこそ学べたと思っています。伴侶動物の行動は予測の就かないことだらけです。排泄の世話はもちろんのこと、散歩中に思いもかけないところ立ち往生してしまったり、飼い主から頭をなでてもらいやすいところに自ら移動したりすることに驚かされて……。そして、亡くなったときの悲しみ。もちろん他の体験を通じてこれらの感情を抱くことは可能ですが、伴侶動物との生活は否応無く自然、動物の力−そして、それらを受け入れて生きるということを教えてくれると思います。
喜びを愛犬と共有(skyblue-yuko・埼玉・パートナー無・25歳)
昔犬を飼っていたのですが、喜びを一緒に犬と共有することもできたし、犬の死を経験することで悲しさへの対処の仕方を学ぶことができたと思っています。自身の経験から、伴侶動物との接触は感受性豊かな子どもを育てると思います。