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簡単に季節を楽しむ工夫をしている方も、かなりいらっしゃる一方、なかなか実現できずに悩んでいる方が多いですね。 それでも、これからなんとか家族に協力してもらい、少しずつテーブルコーディネートを楽し……
トータルなテーブルセッティングは予算的にも時間的にもできませんが、季節感を楽しむための小さな工夫はしています。ひとつはテーブルの上の花。夏はグラス容器にひまわり、今の季節なら焼き物の一輪挿しにムラサキシキブという感じで、ほんの少しですが季節の花を飾っています。
またダイニングの絵も季節によって変えています。といっても正確には絵じゃなくてポストカード。美術館などで買い求めてきたポストカードを額装して壁に飾っているのですが、額の中のポストカードをちょくちょく変えます。茶道で掛け軸(茶軸)を変えるまねごとです。秋のお彼岸の今は、唐織の能装束のポストカードを飾っています。どちらも本格的なテーブルセッティングとは程遠いのですが、ままごと遊びをする感覚で楽しんでいます。
田舎住まいなので、四季の移り変わりが手に取るようにわかります。あと、手ぬぐいにはまっているので、近所で摘んできた雑草と合いそうな柄のてぬぐいを出してきて、ランチョンマットにしてみたりしています。
わが家でホームパーティをする時は、季節の花を飾ったり、色にこだわったりしてテーブルセッティングを楽しんでいます。普段は料理に合わせてランチョンマットを敷くだけですが、それだけでも食べるという時間に奥行きができたように思います。
本当は楽しみたいのですが、現在子育て真っ最中。何でもつかんで口に入れちゃうのでしばらくできそうにありません。子どもが2歳ぐらいになったら楽しみたいですね。
すてきな提案ですね。余裕がなくてあまり家ではできてなかったんですけど、職場では季節に応じた果実や草花を飾ったり、生けたりして楽しむことはありました。家庭と職場が反対のほうが自分的には良いとも思うのですが、なかなか追いつかなかったこと。食器は陶器の湯飲みととガラスコップが入れ替わる程度で、一年中同じ物を使っていますが、サラダがテーブルに並ぶ時はガラス食器が登場し、それが夏場であることが多いのは確かです。鍋も冬だし……。その程度しかできてないですね。
簡単に季節を楽しむ工夫をしている方も、かなりいらっしゃる一方、なかなか実現できずに悩んでいる方が多いですね。
それでも、これからなんとか家族に協力してもらい、少しずつテーブルコーディネートを楽しむには、どうしたら良いでしょうか?
わたしは、季節の行事やお祝い事をきっかけにするのをお勧めします。
何だ、当たり前じゃないかと思われるでしょうが、これがまた、実は、結構なトレーニングになるのです。
たとえば、1月のお正月、鏡開き、2月の節分、3月のお雛様、卒業祝い、4月のお花見、入学祝い、5月の端午の節句……などのほか、家族のお誕生祝いを織り交ぜると、気がつけば毎月大小1〜2回のイベントが訪れます。
たとえば、今日9月28日は、満月でお月見だと思うのですが、それをテーマにシミュレーションしてみましょう。
コーディネートのコツは、まず、昨日のアイデアの通り、季節感を色を中心にイメージ。秋ですので、ブラウン系でまとめてみる。さらに、そのイベントのモチーフを、食卓上に登場させてみて下さい。ひとつには、花の代わりのすすき、お月見と言えば、「ウサギ」。
ウサギのお皿や箸置き、ペーパーナプキンでもよいでしょう。なにかお月見を想像させるモチーフを登場させ、統一感を持たせると立派なコーディネートになります。
お子さまのいる方こそ、ぜひそんな楽しさをお子さまと一緒に味わっていただきたいと思います。食事の時の会話にもなりますし、場合によっては、一緒にお買い物に行って、お手伝いをさせてもよいのではないでしょうか?
イベントをきっかけにというと、みなさん気負って、お客さま呼んだり(もちろん見せる人がいればいるほど励みにはなりますが)、絶対この日にやらなくちゃと思って、ずいぶん前から準備して疲れちゃったり……。肝心なのは、毎日のおかずを考えるように、気軽に想像を膨らませて、いつもより準備に30分だけ時間をかけること。
この訓練が家族も巻き込み、日頃の食卓にうるおいを与えてくれるきっかけとなると思います。
明日は、みなさんのお気に入りの食器や効果的な活用の仕方等をぜひご紹介下さい。
お互いの意見が目から鱗で、とっても参考になることがあるんです。たくさんのご紹介、お待ちしております。
橘田洋子
デザインディレクター