人気の理由は職人気質

丸ビルを制覇されたツワモノがいらっしゃいますね。わたしも新しい店に行くのは半分仕事ですので、機会をつくってよく出かけます。しかし、丸ビル、汐留あたりに関しては、泣かされました。予約がなかなか取れなくて、万一取れたとしても、メニューが限られていたり、時間が制限されていたり、と、冷たい仕打ち（笑）をたくさん受けたものですから。

料理人というものがクローズアップされたのは、マスコミの後押しも大きいでしょう。でも、彼らが職人であること、そう、誰にも真似のできないものをもち、それでもって事業を運営している、これが今の世の中の流れに合って、とても魅力的であるということも、大きく貢献しているのではないでしょうか。組織にしがみついて元気のないサラリーマンたちを尻目に、自らの腕と舌で勝負しているのですから、それはもうかっこいいはずです。それに、白いコックコートに身を包む男性ってすてきじゃないですか。

いやいや自分の好みはさておき、KATEさんのご指摘の、「店を増やすと、味が落ちる」についてですが、このことは、飲食業界でも永遠のテーマと言われています。一昔前であれば、老舗と名の付く店では、本店で何十年もの修行を経た調理人だけに『のれん分け』をさせて、新しい店を出すくらいの慎重さでした。それほどまでして『味』を守ったといわれています。さて、「修行」という言葉が死語になった今でも、やはり「店を増やすと、味は落ちる」のでしょうか？　このあたりに関してもご意見をお寄せください。