
ブラームスの曲は心に染み入ってくる
(Milan・神戸)
ブラームスの室内楽のすべての曲が好きです。その時々のわたしの心の状態に寄り添うように染み入ってくるので、好みの一曲を挙げることは難しい。
また、シンフォニーやコンチェルトも、激情を抑えた壮大さやロマンティシズムにあふれ、しかも理性という形で古典派の特徴を保っているように感じられます。彼の音楽は、わたしの究極の男性像、人間像に通じるのかな。ブラームスの世界にいるとき、生きていることの深さを実感します。
グリークやシベリウスなど北欧系の作曲家の曲が好き
(いまいくん・埼玉・既婚・40歳)
作曲家では、グリークやシベリウス、スメタナなど北欧系の作曲家に好きな曲が多いですね。楽器では、バロック音楽に多く使われるハープシコードのきらびやかな音色が好きです。
ミッシャ・マイスキーが大好き
(CHANEL・愛知・42歳)
ミッシャ・マイスキーが大好きです。彼のチェロの音色は本当に優しく、わたしの心を癒してくれます。クラシックが好きでいろいろな演奏家の音楽を聴きますが、彼のチェロの音色ほど、心底まで響くものはそんなにないと思います。
それまでの過酷な人生を恨みがましく思わず、いつも大きな優しい心で包み込んでくれる彼の生き方が音楽に表れているんだと思います。その音楽を聴くと、自分の生き方を反省することが多いですね。しばらく彼の演奏会に行っていません。また、行きたいなとすごく思いました。
ユンディ・リさんのピアノに魅せられた
(SAKUSHA)
友人の勧めで、少し前に初めてユンディ・リさんのリサイタルに行きました。今までたくさんのコンサートに足を運びましたが、彼のピアノの音を聴いた瞬間に胸にキュンとくるような、鳥肌が立つような、とにかく初めての衝撃でした。いつまでもいつまでも聴いていたい、そしてとても幸せな気持ちになる彼の音楽にまさに「魅せられた」わたしです。
アロマを香らせ、パックをしながらピアノ協奏曲を聴く
(はせどん・独身・35歳)
好きなピアニストはグレン・グールド、イーヴォ・ポゴレリッチです。疲れたときに限らず、何となく聴きたくなったときに、聴いています。
ピアノ協奏曲を聴くのは、主にパックをしているときが多いです。好きなアロマを香らせて、パックをしながらピアノ曲を聴くのが、とりわけぜいたくな時間の過ごし方のような気がしています。でも、最近よく聴くのは、ホセ・カレーラスだったりします。
懐の深さを感じさせる人柄(ヒヤシンス・既婚・32歳)
ジャズピアニストとして活躍されている小曽根真さんのファンです。小曽根さんのコンサートは、いつも鳥肌が立つ程感動します。また、懐の深さを感じさせる人柄もすてきだと思っています。
嫌いだったものが大好きに(いっちぃ・奈良・55歳)
音楽が大好きなわたしですが、ヴァイオリン演奏は大嫌いでした。それは、一度聴いた演奏がとても嫌でヴァイオリンが大嫌いになってしまいました。しかも、ストラビヴァリウスという名器にもかかわらずです。ところが、シンフォニーホールのガラコンサートに出掛けたとき、古澤巌さんのヴァイオリンを聴きました。「ああ、ヴァイオリンか」と思ったのですが、彼の音楽は違いました。その演奏を聞いて以来、ヴァイオリン曲が大好きになりました。そして、彼の追っかけをして、貪欲に聴いています。演奏家によって、嫌いだったものが大好きになるということもあるんですね。
アイザック・スターンが大好き(れじ子・東京・パートナー有り・31歳)
子どものころからアイザック・スターンが大好きでした。ずっと彼の演奏のレコードを聴いて育ち、高校生の時に念願かなって初めて彼のコンサートに行きました。感動で涙が止まりませんでした。残念ながら2001年に亡くなりましたが、今でもわたしの中ではナンバーワンの演奏家です。
ピアニストの梯剛之さんの演奏に心地よい感動が得られる(パレアナ・東京)
ピアニストの梯剛之(かけはし・たけし)さん。音楽性豊かなすばらしい音楽を紡ぎ出す天才だと思います。ライブでは、一音一音に込められた細やかで優しい心の情景が迫ってくる感じで、心地よい感動が得られます。
音楽は演奏する方によってまったく違うものになる(みらくるみるく・20代)
高1のころ、偶然、葉加瀬太郎さんの生演奏を聴く機会に恵まれ、たった一曲でしたが、音楽に吸い込まれるような思いをしたことがあります。
高校のころ、よくショパンを聴き、音楽は演奏する方によってまったく違うものになることを知りました。自分の中でこれといった演奏に巡り合えず、自分で弾けたらなあと思いましたが、小学生のころにピアノのレッスンが嫌いでやめてしまったわたしには到底無理な話。
ずっと何か楽器ができたらと思っていて、半年ほど前に、思い切って、フルートを始めました。いい先生とレッスン仲間に恵まれ、楽しくレッスンを続けています。自分で演奏することがこんなにも楽しいとは驚きでした。いつかショパンの「子犬のワルツ」を吹けるようになることが密かな目標です。
ブーニンの演奏に衝撃を受けた(いまいくん・埼玉・既婚・40歳)
両親がクラシック好きだったせいもあり、幼少のころからクラシックを聴きなれていて、それなりに好きでもありましたが、感動するというほどのものではありませんでした。が、スタニスラフ・ブーニンのショパンコンクールでの演奏をNHKの番組で観た(聴いた)時、クラシックを聴いて生まれて初めて衝撃が走りました。彼のCDは、わたしが初めて買ったクラシックのCDです。
フリードリッヒ・グルダの演奏に感動(happyyuko・東京・既婚・43歳)
音楽は、ジャンルを問わず大好きです。あえて言うと、バロック時代の曲です。バッハ、ヘンデル、テレマンなどの室内楽や、チェンバロ、パイプオルガンの曲を聴くと、神聖な気持ちになります。
パッヘルベルの「カノン」は、高校生の時知った曲で、それ以来ずっと気に入っています。何カ月か前、NHKで、今は亡きフリードリッヒ・グルダのコンサートを見て、その演奏に感動しました。クラシックとジャズの融合というのか、彼の人生とともに成長していった彼の中の音楽。そして、観客を引き込む、何ともいえない会場の空気。生で聴くことができないのが残念です。
これからも、どんな曲や、感動を与えてくれる演奏家に出会えるか、楽しみです。
好きな楽曲も演奏家次第では興ざめしかねない(はなふぶき)
れじ子さんは、アイザック・スターンのコンサートに行ったそうで、うらやましい限りです。好きな楽曲も演奏家次第では、興ざめしかねませんよね。自分好みの演奏を期待してしまうので……。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲第1番のCDをずっとスターンの演奏で聴いた後、当時の日本での第一人者によるコンサートへ行ったのですが、気の毒に思えてしまうほどの差を感じ、それ以来この楽曲を生で聴くことはやめました。
子どもが生まれて以来コンサートから遠ざかっていましたが、小学生になったことだし、そろそろ一緒に出掛けてみようかしら。まずは小品から。そしていつか、この人と思う演奏家を見つけて、チャイコフスキーを聴きに行こう。
フジ子・ヘミングが大好き(まゆちゃん・長野・33歳)
フジ子・ヘミングが大好きです。子どものころにピアノを習っていたので、彼女の演奏を聴くまでは、ピアノ曲はどうしても批判的に聴いてしまったものでしたが、一度聴いただけで大ファンになりました。
音色といい、腕のすごさを感じさせないテクニックとでもいうのでしょうか、難しい曲も実に簡単そうに弾いてしまうテクニックといい、その音楽性といい……。すばらしい限りです。ソロのコンサートがなかなかないのが残念ですが、この冬には念願のソロコンサートが開催されます。楽しみです。