やっぱり、生き方が「色気」につながっている

一週間、多くの投稿ありがとうございました。投票では、No派の方が週の後半に増え始めましたが、結局、9割の方が「男にとって色気は必要だ」と思っておられました。わたしは断然、色気がある男性が好きなのですが、こんなに多くのYes派がおられるとは思っていませんでした。みなさんの投稿を拝見すると、「色気」とは人によって定義がさまざまであり、単に外見のものではなく、内面から生まれるものと考えておられる方が多いことがわかりました。

その人の「生き方」が「色気」につながると感じておられる方もいらっしゃる。たとえ外面から感じる場合でも、後姿、声、手の動き……といった具合に、さりげないしぐさや自然と滲み出る雰囲気に惹かれる方が多いんですね。つまり、女性が男性に求める「色気」って、清潔というか、いやらしくない。女性が求める「色気」と男性の求めるそれとの間には「性的」イメージに差がありそう。

今回、みなさんからは多くの投稿をいただきましたが、日本では概して、おおっぴらに女性が「男性にも色気を！　」と言う人が少ないように思います。それはやっぱり、日本には、セクシーな男性が少ないせい……？　昔のエルビス・プレスリーはもちろん、あのリッキー・マーティンはじめ、マッチョ系ラテンの国をはじめ外国では男性も女性もすごくセックス・アピールしますものね。

ハリウッドスターはじめ、俳優さん、女優さんもすごいですよね。それに比べると、日本では芸能人（男性）もやっぱり控えめというか。ところが、同じアジアでも、香港スターはとてもセクシーな人が多いんですよね。香港の俳優トニー・レオンが、昨年の『ピープル』誌に「世界で最もセクシーな男」に選ばれましたが、それに納得された方も多いと思います。彼は別に激しいセックス・シーンがある映画に出ているわけでないし（レスリー・チャンと映画『ブエノスアイレス』で同性愛者のラブ・シーンは演じましたが）、いつもおとなしい素朴な役どころなんですが、あの目が限りなくセクシーなんですよね。どうして目だけでそんなにセクシーになれるのか、わたしは謎に思いながらも、いつも惚れ惚れしてしまいます。ご本人に「どうして？　」とたずねると、困ったような顔をして、「どこがセクシーなのか全然わからない」と答えていましたが（『person』2001年5月号）。

金城武さんも、かつて「黒曜石の瞳を持つ男」と称されたとおり、目がとてもセクシーなんですよ。なぜなのか。金城さんはご存知のとおり、日本人と台湾人のハーフで、中国語はじめ、5か語に堪能なことで知らています。でも、彼にとってはどれも母国語でないというか、「僕の中にはナンバー1がない」と答えておられます。「自分がどこの国の人であるかは気にしない」とも。彼が、言葉に頼らないで生きてきた証だとも思えるのです。それにしても、目だけで人を惹きつけてしまうなんて、本当にすてきですね。（ちなみに、本日12月22日発売の『person』では金城武さんの大特集をしております）。

やっぱり、生き方が「色気」につながっている……。そう思うと、自分も、大人として、もうちょっとブラッシュ・アップして「色気」なるものを意識せねばという気になってきました。さて、今年もそろそろ終わりですね。みなさんにとって、来年はどんな年になりそうですか。いい年になりますように。来年もまたよろしくお願いします。では、よいクリスマスとお正月を！