

いつも居眠りしていたA君(アポロ)
中学の卒業式の最後に一年生の時に同じクラスだったA君が壇上に呼ばれました。わたしの、彼についての記憶はいつも授業中眠りこんでいる姿でした。教師も、そんな彼にあきれているのか怒ることもしませんでした。そのA君は、校長先生からこう誉められました。「お父さんが亡くなってから雨の日も風の日も、朝と夕、休まず新聞配達を続けてお母さんを助けてがんばりました。これから社会人として船出するが、ますますがんばるよう」そのような内容でした。わたしはA君のそんな家庭の事情なんて知らなかった。でも、そのことを卒業式の最後に教えてくれた母校は、今も本当にすばらしかったと思っています。
第2ボタンで幻滅(miyabi・兵庫・未婚・27歳)
中学校の卒業式の日、その当時好きだった男の子の第2ボタンをもらおうと、勇気を出して、近づいた。しかし彼の制服にはもう1つしかボタンが残っておらず、近づいて行ったわたしに対して「ボタン?これ、あげるよ」と最後の1つをくれた。本来うれしいのかもしれませんが、近づいただけで向こうから言ってきたことに対して、「なんて自惚れた奴! 」と腹が立ち、そんな人を好きだったことを悲しく思いました。おかげさまで、違った意味でも卒業できました。
留学という人生の節目で(F・神奈川・既婚・31歳)
留学期間が終わる時、一緒に留学していたみんなで、大事MANブラザーズバンドの『それが大事』を合唱しました。自然と涙がボロボロ出てきて……。卒業式ではありませんが、節目としては思い出深いです。
わたしだけの卒業式(モンチッチ・福岡・未婚・30歳)
わたしは大学受験に失敗して、予備校の入学テストを受けるために高校の卒業式に出られませんでした。後日、卒業証書を受取りに担任の先生を訪ねて行ったのです。すると春休みにもかかわらず、先生方みんな職員室に集まってわたし一人の卒業式をしてくれたのです。転校して入った高校だったので、一年くらいしかいなかったけれど、涙が出るほどうれしくて大切な思い出になっています。
先生、ごめんね〜(ららら・千葉・28歳)
高校の卒業式です。わたしのクラスだけ担任の先生に花束を買っていないことを、式の直前に聞かされ、青ざめました。「最後なのに……」。式のあいだじゅう、隣の席の子と、そのことばかり気にしていて、泣くに泣けませんでした。で、式が終わるやいなや、余韻もなく、近所の花屋にダッシュ! が、仏花しか売ってなくて、それを2つ買って、仏花っぽくないような花を選び、即席の花束を作成。とってもしょぼかったです。先生、ごめんね〜。
卒業の重みを感じる卒業式(Maja)
数年前、息子の卒業式に参加した時、卒業生の中に親子一緒に卒業する方がいらっしゃいました。いろいろな事情で学業を継続することが困難になった父親が、娘と同じ学び舎で再び学び、一緒に卒業しました。ほかにもいろいろな年代の卒業生がいて、卒業式であれほど感動したことはありませんでした。人生の第○ステージのスタートとして忘れられない卒業式でした。
答辞の代わりに大合唱(なっちっち)
高校の卒業式で答辞を読むことになった生徒が、卒業生に当時流行っていた『どんなときも』の歌詞を配ったんです。普通は「ありがとうございました、これからもがんばります」みたいな挨拶をするだけじゃないですか。当日卒業生全員で大合唱。楽しかったです。
苦手な先生と離れられてうれしかった(ななこ)
小学校の卒業式。わたしは当時の担任と合わなくて、二年間ずっとガマンしてきたので、卒業できるのが(担任と顔を合わせなくてすむのが)とてもうれしかったのを覚えている。公立中への進学で、友だちとの別れもなかったから、楽しい卒業式だった。
最期のHRで(巽)
最後の授業が終わってHRの直前に、なにかこっそりやってたらしい数人のクラスメートから、クラス全員にバケツいっぱいの紙ふぶきが「一掴みずつ取れ」と回された。HRになって担任の先生が入ってきた瞬間、全員が「ワーッ」という歓声とともに紙ふぶきを撒いて最後を締めくくった。三年ほど前、同窓会が行われた時、すっかり頭髪のなくなった先生が、その時の話をして、「長いこと教師生活をし、学校もいくつも変わったが、あの時が一番印象深い」と言ってくださった。卒業式当日は、物足りないくらいあっけらかんとしたものではあったが。

人生の卒業式に満足できるようにしたい(ヤギ)
子どものいる人は、子どもの卒業式が「思い出の卒業式」になったりすることもあると知りました。そういう人って自分の卒業式はどうだったの?という気もするけれど……。ちなみにわたしの場合は、思い出に残る卒業式はないです。当時は感傷的になっている周囲に共感できない自分を大人だと思っていたけれど、逆に在学中に充実してなかったってことじゃないかと、今回気付きました。このまま子どもを持たなければ、二度と卒業式を経験することのない自分。せめて「人生の卒業式=臨終の時」に満足のいくようにしなければ。でも子どものいる人は、臨終の時にも自分の人生でなく子どもの人生で代用してしまったりもするんだろうな、と思ってみたり。
涙の一粒も出やしない(ねばこ・千葉・既婚・38歳)
「感動の卒業式」を思い出す人がたくさんいると思うけれど、わたしの場合は違います。卒業式の前日、お付き合いしていた人と別れ、なんと式典の時はすぐ近くに彼が座っていました。わたしは涙をこらえていたのですが、なにやら彼のヒソヒソ話が聞こえてきました。「涙の一粒も出やしない、そういう女なんだよ」、それってわたしのこと?やっぱり別れたこと恨んでたんだ。その言葉が今もわたしの脳裏に焼きついています。ちなみに式典の後、本当に好きな人の所に行って第2ボタンGetしてきました。
学生生活は楽しかったのになぜ?(はなこ28・既婚・28歳)
冷たいかもしれませんが、どの卒業式も、とりたてて思い出はありません。学生生活は、楽しかったのですが……。高校の卒業式で、先生方が、「日の丸・君が代問題」でもめていたことだけは、なぜか鮮明に記憶にあります。それ以外は、○○式=タテマエ上の儀式で、その頃の自分にとって意味があったのかなぁ……と思ってしまいます。

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