
チャンスの平等、結果の平等(小林哲之・東京・パートナー有・37歳)
「稼ぎの男女格差をなくすには」というキーワードにつられました。まず、稼ぎというのは働いた結果ですよね。それを見て「格差があるからなくさねばならない」と考えるのは、少し違和感があるのです。恐らくこの発想の裏には男女同権という思想があるのだと思うのですが、この場合の同権は、チャンスは平等、権利は平等という意味であって、結果を平等にせよという意味ではないと思います。「稼ぎが平等ではない」というのは、例えば運動会の徒競走で着順に格差がある。これはよくない、平等にして手をつないで走って全員1着にしよう。というのと似た発想なのではないかという気がします。そうではなく、男であれ、女であれ、同じスタートラインに立てる。ということが男女同権なのだろうと思います。また、女性のコースだけが100m走ではなく、110m障害のコースになっているというようなことがない。これが格差がないという状態なのだと思います。同じコース、同じ条件で、着順に格差がある、タイムに格差がある。これは、是正すべき問題ではない。実は、その格差が同じ条件の下で計測されたのではなかった場合、条件を同じにすべく我々は努力しなければならない。そういうことなのだろうと思います。
女性は家事育児、という風潮(MIYAKO29・パートナー有・41歳)
自信はあります。でも世間一般では女性は家事育児がメインでしょ、という風潮がまだまだ根強く残っているように感じます。たとえ仕事をがんばって稼いできたとしても家事育児を放棄してる場合はあまり誉めてもらえません。私自身、8年間経営者としてがんばってきましたが家庭のことは家事代行業者、ベビーシッター任せで家族や親戚縁者からは苦言ばかりでしたから。でも経営を通して感じることは最近の女性はとても優秀で男性よりも稼ぐ能力は絶対あると思いますよ。ただ、全体を見通せる力やリーダーシップ、創造性を持ち合わせているという点ではやはり男性の方が多く、少数のトップポジションは男性が圧倒的である現状もうなづけます。今後の日本においても平均して同じくらいの収入ベースになるのが自然ではないでしょうか。
自分の目標の大きさ次第(RYOU)
自分が”何のために””どれだけ欲しい”かが明確であって、それが男性よりも大きくて、金額も多ければ、自分が目指し達成した結果、男性よりも稼いでしまいますよね。重要なことは、誰かを基準にすることではなく、”自分”の目標設定をしっかりと捉えた上で仕事をすることだと思います。私は、一般的な会社員男性よりも夢・目標が大きいと思うので、そういった意味で男性より稼いでいる自信はあります。
会社にとって必要な人材になる(chikop・神奈川・パートナー有・40歳)
メーカー勤務13年目2児の母。みなさんのご意見、おっしゃるとおりだと思います。それに職場環境も重要な要素のひとつでしょうね。就職当時の記憶ですが、職場は育児休業も職歴に影響しない大企業を選びました。実際恵まれた環境の中でも、仕事の内容や上司の理解の有無で、扱いは異なると感じます。(近頃企業topは女性幹部任用が会社イメージを上げると気付いたようです。これからは会社も徐々に変わってくる兆しですね)確かに私も入社6〜7年目(の子供が幼児期)までは重要な仕事は任せてもらえず、子持ち女性だからとあきらめムードでした。振り返ってみて、良好な職場環境になるよう頑張った点をあげます。育児中(休職中も含む)は自分の担当できない雑用が他のメンバーの負担になるので上司に向かって職場の人々が支えてくれている事実と感謝の意を常にアピール。自分に不利な状況でもに建設的な意見を出す姿勢。周囲の人たちを補填する立場を目指し実行。仕事の結果を出して顧客から必要な存在と認識されるように努力。これらを文句を言わずに実行できてきた頃に結果として給与がついてきた気がします(性別に関係なく会社から必要な人材と認識された結果?)。私に関しては、子育てしながら働いて苦労して得た経験やノウハウが仕事に役立っています。働く女性のポジションや環境は千差万別で多様な現状です。Noの回答の方々も、男性と同等orそれ以上稼げる少し手前まで来ているのかも。

幸せのものさし(syura・神奈川・パートナー有・43歳)
男性全般よりも稼ぐ自信はありません。というよりも、稼ぐことだけで人生を終わりたくありません。が、現実を見てみると、結婚してからずっと毎年の給与及び稼ぎは、夫を上回っています。子供を生んだ年も最低限しか休まなかったし、サイドビジネスも好調だったので、上回りました。収入を向上させようとか、ある程度以上に保ちたい、という熱意は、夫より私にあります。夫は、仕事は最低限の時間にして、家で子供2人と一緒にいたい人です。私としては、大変助かっていますが、多少、物足りない気分もあります。がしかし、個人個人の幸せのものさしは、違うので「稼ぐ」ということに対する考えも行動も個人差があるのでしょう。
自分基準で満足できること(マリア)
年齢、職種、仕事の責任の重さなどによって男性よりたくさん稼いでいる女性は多いと思います。しかしながら同じ立場、同じ仕事ではまだまだ男性の方がお給料はたくさんもらっているのが現状ではないでしょうか。男性より云々とかではなく、「これだけのお給料が欲しいから頑張った。そしたら周りより多かったのよね〜」なんて思えるようになるほうが楽しいのでは……。誰かと比較するより自分が満足できることが一番です。
稼ぐために失うもの(mikaka・東京・パートナー有・39歳)
やれば出来るでしょう。でも、そのために子どもと暮らしに手助けが必要なものの生活の質をどこまで切り詰めていいのか。年収300万の暮らし、という本がありましたが、男女を問わずそちらを目指す人間がいてもいいと、稼いでいない身ながら自戒をこめてNOにしました。