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wakanoさん、綾子さんの言われる銀行の安全性、信用リスクがどの程度あるかについては、マリーゴールドさんの言われるようにまずは格付け機関の格付けを見てください。その際注意しなければならないのは、格……
複数の銀行、証券会社に口座を持っています。また、金融商品の勉強を兼ねて、投資信託や株、外貨、等にトライしています。結果として持ちうる資産は分散されています。ペイオフを身近に感じたことはまだありませんが、対策の一つにはなっていると思っています。
1.預金なら、アメリカの格付機関のS&Pやムーディーズの日本の銀行の格付けをみて、高い格付のところを幾つかえらび、そこに集中して預けています。2.10年もの国債を買い、数年もったら、イールドカーブの特性を利用して元本を確保しながら、売却します。これをくりかえします。国債などの債券は、流動性があり、いつでも売り買いできます。3.USドルのMMFを買います。為替相場を見ながらいつでも売却できます。ドル預金よりも為替手数料が安く、いつでも円転できます。4.米国債を買います。残存年数を減らし、タイミングをみて、売却します。
以上のような方法がよいと思っています。もっとも私は、円の預金は、殆んどなく、もっぱら米国債30年ものの運用(平均利回り 5.9%)をしていて、資金が必要なときは、タイミングをみて、売却し、円にしていますが。
自分なりに勉強をしていますが、対策という事まではできていない状況です。自己責任において財産を管理するためには、情報収集が重要だと思います。個々の商品についてはもちろん、金融機関の健全性についてもっと研究したいと思っています。各企業のディスクロジャーを望みます。
銀行にお金を貸すという姿勢は分かりましたが、どの銀行が安全かそうでないのかは、どこで知識を得られるのか分かりません・・・。
ペイオフの何たるかについては、私自身漠然とした理解レベルでしかなく、とりあえず一つの銀行に1000万円以上預けなければいざという時面倒な事に巻き込まれることはないのかな……?という程度の認識です。この程度の理解ではだめなのでしょうか?それさえもわかりません。概して預金者に対する情報が不足していると感じます。こうしたことは、本来は銀行から預金者に対して説明があってしかるべきと思いますが、今のところ預金先銀行からそうした説明を受けたことはありません。知らぬ者が損をする、という姿勢は余計に預金者の銀行に対する信頼を落とす結果になりはしないでしょうか。銀行に安心して預金ができる体制を根本的に再構築しない限り、銀行の体質健全化を本当の意味では実現できないと思います。
まさに1000万も貯金がないので関係ないと思っていました。銀行口座がたくさんあるとやっかいなので、何年か前に給料振込銀行のみにまとめました。ちょうど最近、利率も考え貯金を振り分けようと思っています。これは対策になるのでしょうか。
wakanoさん、綾子さんの言われる銀行の安全性、信用リスクがどの程度あるかについては、マリーゴールドさんの言われるようにまずは格付け機関の格付けを見てください。その際注意しなければならないのは、格付け機関によって格付けに差があることです。はっきり言えば、「甘い格付けと厳しい格付け」があります。最も厳しいのはスタンダード&プアーズつまりS&Pですから、これをインターネットで見るといいでしょう。また信用金庫については、既にお話したフィッチ・レーティングのサイトをみてください。またとりあえず主要行を見たいのであれば、「日経マネー」の後ろの方に、毎号5つの格付け機関の格付けが掲載されているので、それをみてください。ちなみに日経本紙には、日経系の格付け機関のものしか掲載されていません。
有依さん、金融機関の分散ということで言えば、都市銀行・地方銀行、ネット銀行、郵貯というのがとりあえず大きな分散の選択肢です。ネット銀行は不良債権もなく、金利水準も高く、全国どこでもアクセスできますから検討に値します。郵貯は民営化されればペイオフの対象となる予定です。
マリーゴールドさんの債券中心の投資は一つの有力な方法だと思います。私が考えていただきたいと思うのは、目標リターンとリスク許容度を意識して分散するということです。ちいかめさん、分散投資をしつつも、平均して年利何%程度のリターンを目標とするのか、他方自分のリスク許容度はどれくらいなのかを考えることが大切ではないでしょうか。その上でマリーゴールドさんとは別の方法としてご紹介したいのが、投資信託(ファンド)による分散投資です。メインのファンド7割、サブのファンド3割と分けて、メインのファンドには、日本株の中型ないし大型株ファンドか、国際分散されたバランス型ファンドを選び、安定的な収益をめざす。そしてサブのファンドには、リスクが高くても魅力的と思える日本株の小型株ファンドや中国株・インド株ファンドあるいはエマージングの外債ファンド、あるいはリートのファンドといったものを検討してみればいいのではないかと思います。メインとサブを逆にすると、リスクをとりすぎてしまいがちになります。
ファンドの選定に当たっては、累積投資型で手数料が安い、過去の実績がある、長期的な運用方針である、といったことをチェックしてください。過去の実績については、例えばモーニングスターのサイトをみれば詳細なランキングデータがみられます。最近多い、収益分配型ファンドでは複利効果が働かず、長期的には増えないので注意してください。
伊藤宏一
FP