【第22回】Michael Mooreの『アホでマヌケなアメリカ白人』(“Stupid White Men”)
オスカー授賞式の後、記者会見でムーア氏が、「アメリカはコロンバイン高校の生徒たちに、暴力的な解決策は正しいと教え込んだようなものだ」という内容の発言をしました。確かに現在のアメリカの若者たちは、暴力に対してますます肯定的な考えを持ってしまうかもしれません。平和ボケといわれる日本ですが、若者が戦地に行くことや国家の利益よりもメル友や髪の色を気にしているほうが自然なのかもしれませんね。銃社会のアメリカに、この戦後これ以上犯罪などが増えないことを祈ります。イラクの子どもたちは自分たちの手で理想の社会を築いていけるといいですね。イスラムの伝統を守り、平和な世界に貢献してもらいたいと思います。(mamarine)
最近、「仕事」という戦場に駆り立てられていて、世界の動きを横目でしか確認していませんでした。このコラムを読んで、前から気になっていた『ボウリング・フォー・コロンバイン』と『アホでマヌケなアメリカ白人』が、マイケル・ムーアという作者で結びつきました。世間の脚光を浴びながらもきちんとブッシュ大統領を批判する、まともな神経をもったアメリカ人がいてすごくホッとした気持ち。mamarineさんのコメントにも同感です。わたしの弟はフィリピンに赴任しています。それだけでもひどく心配なのに、戦場に送られている何十(百?)万人もの米兵の肉親、友人、恋人たちが、いったいどんな思いをしているかと思うと胸がつまり、ブッシュ大統領や、その影に隠れた戦争推進派にものすごい憤りを感じます。思えば、歴史的にも地政学的にも戦争とは無縁な「戦争を知らない」、とても恵まれた私たち。正直に「このまま一生無縁でいたい」と、心から強く願っています。(まゆみtm)