世界中のKai Dog lovers へ(2003年5月1日)
出張勝也(でばり・かつや)
株式会社オデッセイ コミュニケーションズ代表取締役社長
今日は4月13日。東京都知事選をはじめとする統一地方選挙の日です。ちょうど4年前の4月11日、選挙が行われたその日曜日に、わが家は山梨県の山奥の村に、1匹の甲斐犬を引き取りに行きました。その年の2月に生まれた、まだ2カ月ばかりのメスの子犬。同時に生まれたほかの子犬3匹は、すべてオスでした。以前このコーナーでも書いたことがありますが、名前は、「カイ」と付けました。
僕が小学生だったころ、愛媛の実家でも一度ボクサー犬を飼ったことがありました。ところが、親元から離されて寂しく泣いてばかりいるのを見て、ほんの数日で、両親はそのボクサー犬を元の持ち主に返してしまうことになりました。ですから、my puppy と呼べるのは、カイが初めてです。
もともと山奥で泥にまみれていたくせに、最近ではすっかりcity dog になってしまっています。自分の居場所は、居間のソファの上としっかり決め込んでいますし、昼間一人にされることに腹を立て、テーブルの上に置いていた本を何冊も食いちぎるなど、かなりspoilされたお嬢さん犬になっています。
昨日、家の前の公園で散歩していると、よくお会いするご近所の犬が、首のところに何かを付けているのでお聞きすると、去年大ヒットした、犬とコミュニケーションがとれるという「バウリンガル」でした。翻訳機能の正確性のほどは、お聞きすることができませんでしたが、この商品、結構、アメリカでも知られているんですよね。先月、ニューヨークで、取引先の方(オスのラブラドールを飼っている)と食事をしている時も、「バウリンガル」のことを雑誌で読んだと聞かされました。
僕の手帳の中には、カイの写真が入っていますが、ビジネスでお付き合いのある方々とも、よくカイの話をします。取引先の方と、自分がどんなペットを飼っているのか、犬なのか、猫なのか、そんなことを話すのも、ある種の潤滑油になることがあります。
甲斐犬は、日本犬の中でも、どちらかと言うとマイナーな存在かもしれませんが、googleでkai dog と入力して、世界の甲斐犬のサイトをご覧になってみてください。さっき検索してみたら9万件以上も検索結果が出てきました。驚いたことに、その中のひとつのホームページを見ていたら、GONTA-LIVES IN THE CHIBA PREF.(千葉県に住むゴン太君)と出てくるではないですか! なんと、うちのカイが初めてデートした相手であるゴン太君の写真が、海外の甲斐犬紹介のホームページで使われているのです!
こうして海外でも、甲斐犬の愛好家が少しずつ増えていくのは、カイのパパとしては、とてもうれしく思います。