自分で考え、自分で選び、自分で行動する。意志のある人たちが集う“場"それがイー・ウーマンです。 サイトマップお問い合わせ| english
ewoman検索: 過去のサーベイ検索
HOME CAREER@ NEWS@ MONEY&REGAL BODY@ SOCIETY@ ACTIVE LIFE@ 6ジャンルについて
>>> 旧リーダーズ/メンバーからの移行登録について
イー・ウーマンとは
参加する
円卓会議 働く人の
円卓会議
表参道カレッジ 人から学ぶ、
人と学ぶ

表参道カレッジ
国際女性ビジネス会議 国際女性
ビジネス会議
読む
winwin対談 佐々木かをりの
win-win対談


ホーム>ニュース@>池上彰の『解決!ニュースのギモン』
ニュース@
池上彰の『解決! ニュースのギモン』
〜イー・ウーマンリーダーズの「?」に答えます〜
dot
第18回(4) 2006/03/14
「『量的緩和解除』でこれからどうなる?」

dot
ページ|1234バックナンバーを見る
<3ページ目からの続き>

今後の見通しはどうなる?

 では、今後の見通しは、どうなるのか。次のようなことが考えられます。

 1. しばらくは円安が続く。
 2. しかし、いずれ円高に動き出す。
 3. 住宅ローンの金利は少しずつ上昇する。
 4. でも、銀行に預金する金利は当分は上がらない。

 以上のようなことが予測できます。それは、なぜか。説明しましょう。

1. しばらくは円安が続く。

 当分の間、日本国内ではゼロ金利が続きます。その一方で、アメリカの金利はこれからも上がりそうです。そこで、国内外の投資家は、日本でゼロ金利で資金を借り、アメリカで投資することで金利の差(これを利ざやという)を稼ごうとするでしょう。

 そのためには、円をドルに両替しなければなりません。円をドルに替える動きが続くので、ドルの人気が上がり、円の人気が下がって、ドル高円安になるのです。

2. しかし、いずれ円高に動き出す。

 日銀は、いずれ金利を引き上げるでしょう。1回目の時期は、今年の秋頃になりそうです。そうなると、日米の金利差が縮まります。「金利差が縮まれば、いまのような円をドルに替える動きは鈍る。円の人気が回復するから、円高傾向になるはずだ。その前にドルを円に替えておいて、円高で為替差益をもうけよう」と考える投資家が出てきます。この人たちは、日銀が金利を実際に引き上げる前からドルを円に替えようとするでしょう。その結果、この夏から秋にかけて、日銀の動きを先取りする形で円高へと動くはずです。

3. 住宅ローンの金利は少しずつ上昇する。

 住宅ローンは、20年から25年という長期にわたってお金を借りるものです。銀行にしてみれば、いずれ金利が上がることが予測できるわけですから、「いまのままの低い金利でお金を貸すのは損だ」と考えます。そこで、すでに日銀の金利引上げを先取りする形で、銀行は住宅ローンの金利を上げ始めています。

4. でも、銀行に預金する金利は当分は上がらない。

 日銀はいずれ金利を引き上げるでしょうが、いまはまだゼロ金利です。銀行にしてみれば、「お金を預けてもらっても、高い金利はつけられない」ということになりますから、銀行に預金しても利子がほとんどつかないという状態は、まだ当分続きます。

私たちはどう行動すればいいのだろうか?

 では、日銀の量的緩和解除を受けて、私たちは、生活防衛のために、どうすればいいのでしょうか。これまで述べてきたように、今後の見通しがわかれば、対策もおのずと決まってきます。

 日本で銀行にお金を預けていても利子がほとんどつかないので、金利の高い外国の債券に投資したり、外貨預金をしたりしている人が増えています。いまはいいのですが、今年の秋以降は円高になる可能性がありますから、外貨で持っていると為替差損を被るかも知れないというリスクに注意してください。

 一方、住宅ローンはこれからも金利が上がるはずですから、どうせ借りるなら早い方がいいでしょう。住宅ローンには固定金利と変動金利の2種類がありますが、いまの低利でお金を借りることができるなら、固定金利型の方が有利になります。

 これに対して、お金を預けるなら、固定金利よりは変動金利型が有利になるでしょう。個人国債を買おうと思っている人もいるかも知れませんが、個人国債だったら、「5年間の固定金利型」よりは、「10年間の変動金利型」の方が有利になるはずです。

 これをまとめると、「借りるなら固定型、預けるなら変動型」ということです。なお、言うまでもないことですが、以上は、私の個人的な見解です。実際の判断と行動は、それぞれの自己責任でお願いします。


dot
前のページに戻る前のページに戻る
dot

前のページに戻るこの記事を始めから読む

dot
前のページに戻る 池上さんの対談記事を読む
ニュースをわかりやすく説明するコツなど、たっぷりお話いただきました。この対談を読むと、ニュースがきっとおもしろくなるはず!
dot


池上彰(いけがみあきら)プロフィール
松本市出身。1950年生まれ。
慶応義塾大学卒業後、1973年NHK入局。報道記者として、松江放送局、呉通信部を経て東京の報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。1994年より2005年3月までNHK「週刊こどもニュース」でお父さん役を務める。2005年3月にNHKを退社し、現在はフリージャーナリストとして活躍。
著書に『そうだったのか!アメリカ』『そうだったのか! 現代史』『相手に伝わる話し方』『池上彰の情報力』など多数。

佐々木かをりのwin-win対談:池上彰さん

池上彰の
『解決!ニュースのギモン』

→ 今週のギモン
→ バックナンバー
→ 池上彰さんとの対談
〜ニュース@トップページ〜
池上彰の
『解決!ニュースのギモン』
現在進行中のサーベイ
イー・ウーマン編集デスク
ニュースヘッドライン
PHOTOリポート
→ 「詳しくはこちら」
→
イー・ウーマンサイトトップページ
世界中のリーダーズから届く写真つき記事を掲載中!
イー・ウーマンオリジナル手帳 アクションプランナー 2007年版 好評発売中!
 
e-shop
メロンリペア メロンリペア
15万箱 突破!
抗酸化サプリメント
アクションプランナー アクション
プランナー

時間が見える大人気の手帳
ビジネス
イー・ウーマンに依頼する イー・ウーマンに
依頼する

イー・ウーマン調査 働く女性の調査
マーケティング&ブランドコミュニケーション マーケティング
ブランディング
コンサルティング

講演・研修のご依頼 講演・研修のご依頼
メディア掲載一覧 メディア掲載一覧
取材のご依頼 取材のご依頼
リンク
ワーキングウーマンの意識調査 asahi.com
私のミカタ
佐々木かをりのブログ 佐々木かをりの
ブログ

kaorisasaki twitter 佐々木かをりの
Twitter

 ©2000-2009 ewoman,Inc. 個人情報について利用規約各種お問い合わせ・お申し込み会社概要| english