ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第99回 神原 弥奈子さん

99 |
神原 弥奈子さん
|
|
|
適正価格、適正顧客
- 佐々木
News2uは、それで、やっぱり今すごく成功しているでしょ? いいシステムを考えたなと思って。
- 神原
受託制作をしている頃って、マスメディアも含めた予算のケースが多くて、ざっくりですよ、予算も。その恵まれた環境から飛び出して、ASPを始めて……。最初は、いいものを低価格で提供したいという理想でメニューを作って始めたんですけれども、それじゃ自分のサービスを提供し続けることができないという状況になっちゃったんですね。
その時に株主の方に言われたのが「ユーザーとwin-winじゃない」と。「会社も苦労しているし、従業員も損しているし、株主も苦労していて、ユーザーだけがwinしてるっておかしいんだよ」って言われたんですよ。
そこで、すべてをwin-winに持ってこられるようにって考えた時に、やっぱり適正価格って大事ですし、例えばイー・ウーマンでもそうだと思うんですけど、佐々木さんの思いの中で続けられる部分があって、そうすると、他の人ではできないわけじゃないですか。そうだとすると、そこでの価格を考えるしかないわけですよね。
- 佐々木
そのための、適正顧客っていうのも、いますよね(笑)。
- 神原
適正顧客、大事ですよね、本当に。
- 佐々木
以前私が言われたのは、『鞄というものを見たことがない人に、「30万円のルイ・ヴィトンの鞄を3万円で分けてあげる」と言っても、誰も喜ばない』と。
『それでも「高い」って言う人も出るだろう。あなたがやっている事は、何も分からない人に、ものすごく高価なものを、ものすごく安く出している。努力は、こちら側だけがして、ありえないほどのことを提供をしている。でも、受け取っている顧客はその価値を全然理解していないケースもある』と言われて。
- 神原
ズシンと……。
- 佐々木
だから、こっちはもう一生懸命、汗水たらして、「世界中でこんなにお得なものはないでしょ」っていう情報を並べてあげたり、サービスを提供しているんだけど、相手がって言うと失礼だけど、お客様のギャップが大きい。
だから、私がそこから学んだのは、やっぱり5のお客さんには5.5、10のお客さんには10.5って差し上げないと、5のお客さんに20差し上げても、全然アプリシエートしないんですよね。そういうことでしょう?
11/26
|
 |
|
|