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増田 明美さん
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先生になりたい、と思ったこともありました
- 増田
ただ、小学校6年生の時に壺井栄さんの「二十四の瞳」を読んで、こういう先生に教わりたいな、こういう島で小学生を教えるのはいいな、と思っていたんですね。初めになりたいなと思ったのが小学校の教員ということから考えると、縁があって教育に携わることができてよかったな、と。
- 佐々木
そうそう。ご経歴を拝見したら「教職を目指して」という部分がありました。
- 増田
田舎育ちということもありまして、あの頃は、いろんな職業があるってことを知らなかったんです。なので、おばあちゃんが「先生がいい」って言っていたので(笑)。親戚にも教員が多かったし、何となく、です。
- 佐々木
それにしても、中教審の委員会は、委員も、傍聴席も、いつも会場の男性比率の高さに、私は違和感を感じているんです。
- 増田
そうですよね。
- 佐々木
別に、男女平等の運動をしているわけではないんですけれども、幼稚園、小学校、中学校、高校の話をしている場で、男性約97%、というのもどうだろうか、と。
教育基本法の改正で、家庭教育という項目が入ったじゃないですか。だけれど、家庭がお母さん一人ということも、問題の1つですよね。だから、学校だけでなく、学校外でも子ども達を育てていくということを考えれば考えるほど、企業が、働くお父さんやお母さんを、家に帰さなくてはだめなんですね。
企業がそ知らぬ顔で、文科省ばかりが「家庭、家庭」っていっても、大きな変化が起きないでしょう。でもこういった発言は、私が言っても、なんとなく女性一人で空回りしている雰囲気があります。
- 増田
このままだと、お母さんばかりに子育ての責任を押し付けてしまいそうですよね。私も中教審の数少ない女性の1人として、この問題に今後取り組んでいきたいと思います。家庭=女性という考えは古いですよね。
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