ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第91回 Carol Bellamyさん

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ワールド・ラーニング代表兼CEO、前ユニセフ事務局長
Carol Bellamyさん
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スーパーウーマンは、いない
- 佐々木
日本の働く女性が置かれている立場は、アメリカの現状より20年程遅れているように感じます。特に企業や組織で、決定権を持つ女性の数は、日本ではいまだに少数です。日本はアメリカからどのようなものを学び、取り入れて行くべきだとお考えでしょうか?
- ベラミー
私が助言できるかどうかは、わかりません。ただこの10〜20年の間にアメリカ社会で変わったことは、家事も仕事も完璧にこなすスーパーウーマンなんていない、ということがわかったことでしょうか。
「キャリアも順調のうえに、家庭では素敵なご主人と二人の可愛い子どもに恵まれ、そのうえ、体型も化粧も完璧。家事もばっちりこなして、料理もプロ並みに上手い」というスーパーウーマンなんて、いないと。
どこかで妥協する必要は出てきます。今でも、女性には男性以上に頑張って、働くことが求められていると私は思います。残念だけど、これが現実です。
つねに全部を完璧にこなすなんて不可能ですから、時には第三者の助けも必要になるでしょう。臨機応変に対応することが、今でも女性には求められているのです。こうした働く女性を支える環境が、20年前に比べたら一般的に理解されるようになったことが、米国における進歩ではないでしょうか。
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