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91
ワールド・ラーニング代表兼CEO、前ユニセフ事務局長
Carol Bellamyさん

子どもたちに、社会性を養う教育を

佐々木

最後に日本の教育における問題について、ご意見をうかがいたいのですが。いま日本では、いじめにあった中高生が自殺する事件が相次いで発生しています。このようなことが続く原因はどこにあるとお考えでしょうか?

ベラミー

私は日本の教育の現状について、詳しいことは知りません。自殺なんて……。でも、これも人類の文明の進化の過程で発生した事象だと思います。昔は良くて、今は悪くなったという問題ではないととらえています。

ユニセフでは5歳未満の幼児死亡率を下げるために、医療サービスと、公共衛生の改善のために努力してきましたが、幼児死亡率が高いのは、貧しい開発途上国に集中しています。

でも、経済の豊かな先進国でも、5歳未満の幼児の健康管理は、最も後回しになっていることの一つです。先進国の一つであるアメリカでも、5人に1人の赤ちゃんが、米国で定義する「貧困層」に属するという、格差社会の現実があるんですよ。

助けを必要としている人たちは、豊かな国にもいるのに、宗教や人種・民族の違いの問題があるにせよ、とにかくそういった人たちが社会の片隅に追いやられてしまっています。

日本やフランスで、自殺が若者の死因の上位に入っているという調査結果は、今の社会に対する警鐘であり、我々は真剣にそれに取組まなければなりません。

アメリカでは、高校生が学校で銃を乱射して、学校の生徒を多数射殺するという事件もありましたが、このような事件は、現代社会に巣食う病理の存在を知らせる警鐘なわけですから、真摯に対処しなければなりません。

高度な工業化が進んで、国も大変豊かになったからといっても、学生の間の暴力事件はなくならないのです。アメリカには、異常行動を抑制するための薬物治療を受けている子どもたちさえ相当数います。

社会環境が大きく変わってしまった今、昔の素晴らしい教育制度が危機的状態に陥ってしまったと言う人もいますが、本当に、昔ながらのやり方が正しかったのか、いさかか私は疑問だと考えています。

ほとんどの教育制度は、単純な知識の丸暗記に重点を置いてきたため、子どもたちに問題解決能力を教えることを怠ってきました。単純暗記の苦手な子どもたちが、小学校の低学年で落ちこぼれになっても、それを救済する措置もほとんど講じられてきませんでした。

ですから、繰返しになりますが、私は日本の教育制度の専門家ではありませんけれど、日本の教育システムはこれまできちんと機能してきたわけですし、今、日本だけでなく、世界のさまざまな先進国で、学校教育の質の低下と、教育現場の崩壊が大きな問題となっているということです。

その根底にあるのは、試験偏重主義の弊害ではないかと、私は考えています。学習修得率を計るために、テストばかりを繰返し、テストの成績だけで生徒を評価していると、生徒の間にも成績に格差意識が生まれてしまい、充分な社会性を持たない子どもたちがいろんな問題に発展することがあるのです。

テストによる知識の詰め込みだけでなく、子どもたちの社会性を養う教育をして、よりバランスのとれた個人の形成をたすけることが、教育の現場には求められていると考えます。

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