ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第89回 財津 和夫さん

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財津 和夫さん
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意外と、連続ドラマって、キャラが一定していないんです
- 佐々木
どうしていつも、そう言うのかなあ(笑)。
- 財津
いや……(笑)。だってぼくもいろいろ、ミュージシャンをお願いするときに、「Aが駄目ならB、Bが駄目ならC」って……わかるでしょう?
- 佐々木
ええ(笑)。
- 財津
でもそれは当然のことですから。なるべくランキングが早い時期に名前が挙がるようになりたいですね。
- 佐々木
すばらしい。じゃあ、場に慣れるだけでなくて、何か努力されていますか? 演技とかで、今回は、特にこんなことをやってみようかなあ、とか。
- 財津
意外と、連続ドラマって、キャラが一定していないんですよ。映画だとか舞台だと、最初から最後までストーリーが決まっちゃっているじゃないですか。で、こういう役で、……とやっていく。それを意識しながら、この場面ではこういう台詞だけれど、こういう男なんだから、こういう言い方だろうなあ、とかって考えるわけです。
で、ラスト近くなると、こういう台詞があるから、ここではこういう言い方をしたほうがいいかな、というのがあるじゃないですか。連続ドラマって、そういうのがないんですよ。次の週の台本をもらうだけだから。
- 佐々木
そうなんですか。毎週、少しずつストーリーが知らされていくんですね。
- 財津
そう。だから、どうやっていいか分からないから、一応こんな役、っていうのはあるんだけれど、展開を想像して、こうなるだろうな、ああなるだろうなって、自分で考えながらやっていくんでね、なかなか難しいですよ。
- 佐々木
財津さんのお人柄として、あまりこう、ワーッと外に出すタイプではないですよね。
- 財津
そういう役じゃないですけれど。
- 佐々木
そうですよね。そうするとその中で演技するというか、自分の味を出すというのは、すごく工夫が要るでしょう?
- 財津
出すんですけどね。出しているつもりなんですけれど、カメラアングルとかで、後ろ向きだったりするんですよ(笑)。
- 佐々木
(笑)見えていない。
- 財津
映画だとかだと、はっきりどこを狙われている、というのがあるじゃないですか。でも最終的に編集で、あれ、こんなに俺いい演技したのに後ろ向きじゃん、ていうのとかあるんですよね。
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