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ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第87回 金平 敬之助さん

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87
作家、評論家、コラムニスト
金平 敬之助さん

卒業式がないから、先生との関係が続くのでは

金平

それに、私に言わせると、いまの先生は気の毒です。忙しすぎますよ。佐々木さんはお子さんがいらっしゃるからお分かりでしょう? 現状は想像する以上ですよ。

夜10時までには帰れない日が多い。土日もないですよ。部活などがあって……。私は「何で部活なんて、先生が責任を持つんですか?」って言うのですが。「地元のクラブかなんかに任せたらいいじゃないですか」って。それから行事が多すぎます。「どうしてそんなに行事をやるのですか?」と皮肉を言いたいくらいです。始業式とか、終業式とか、卒業式とか、音楽の発表会とか、いろんな行事があるでしょ? それに、運動会とか修学旅行だとか。先生があれに関わるのは大変ですよ。だから私は、学校の先生にこんな話をするんですよ。

フィレンツェに行ったときのことです。親しいガイドさんに、そこで生まれ育って、現地の大学に通う学生と一緒に食事をする場を作ってもらったことがあります。その大学生は両親とも日本人です。そのとき私は本人に確認しました。

「イタリアでは、入学式はないと聞いているのですが、本当ですか? 卒業式もないのですか?」あっさり「ありませんよ」って答えてくれました。もちろん小学校のときもないし、中学校もない。高校のときもない。「じゃあ、卒業証書はどうするの?」と聞いたら、「卒業証書とは言いません。修了証書と言います」って。

「誰からもらうの?」って言ったら、「事務所に行って、自分でもらってくる。自分の将来にとって、それはないとやっていけないものです。自分がとりに行くのは当たり前ですよ」と答えてくれました。

そのとき横に坐っていたお母さんが口を挟みました。「金平さん、いま、この子は大学生ですけど、中学時代の校長先生から、いまでも時々電話が掛かってくるのです。『何々君、元気?』とか『どうしていますか?』って。卒業したあともこちらはよく気にかけてくれています。もちろん、クラスの人数にもよるのでしょうが……」私は、これを聞いてハハーンと気がついたのです。

要するに、卒業式がないっていうことは、そのまま縁が続いていることになるのではないか。日本みたいに完璧すぎるような卒業式をすると、そこで完全に縁が切れてしまうのではないか。こう思ったのですね。

佐々木

卒業式があるから縁が切れて、終わってしまうというのですね。

金平

うん。だから、卒業式をしない方がいいんじゃないか、とさえ私は思ったのです(笑)。

もちろん日本じゃムリでしょうが……。でも、先生があまりにも忙しそうなので、こんな話もしたくなってしまうのです。

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