ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第86回 高橋 伸子さん

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高橋 伸子さん
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企業を見極めるための講座を
- 佐々木
アカデミーは、私がお呼びいただいた時には、確か、ほとんどが女性。
- 高橋
あれは初めてというか、最初で最後になるかもしれないレディース向けのイベント。
- 佐々木
じゃあ、いつも女性が多いのかなと思っていましたけれども、そうとは限らないっていう事?
- 高橋
はい。大体半々ですね。先着順や抽選で受講をお待ちいただいている方が出ている中で、女性優遇はけしからん、と男性陣からクレームがつきました。ともあれ、仕事帰りの女性達が、前の方の席に陣取って、とても真剣に学んでくださっているのは嬉しいです。
- 佐々木
テーマもさまざまでいらっしゃいますものね。
- 高橋
そうですね。私達は銘柄を推奨したり、相場のトレンドを教えることはまったくせず、基本的に証券市場の仕組みや金融の機能、株式や債券、投資信託の仕組み、さまざまな指標や指数、会社の決算書の見方、を学ぶことを主眼にしています。いわゆるファンダメンタル重視の投資法です。
株式投資をする、あるいは間接的に投資信託を買うにしても、投資対象である会社の見方が分からないと話になりませんから、東証が国に先駆けて上場会社に義務付けている四半期開示、つまり3カ月ごとに出る決算短信の読み方を中心に、企業業績をどう読むか、を勉強していただいています。
関心を持った会社がどういう会社で、今まで何をしてきて、これから何をしようとしているのかという事を学ぶためのケーススタディをいろいろやって、自分一人でも分析できるようになっていただくのが目標です。
- 佐々木
教えていて、どういうところが一番大きな情報ギャップだと思われますか。「こういう風に考えてしまう傾向があるのか」など。
- 高橋
そうですね、投機と投資を混同している人が多いことですね。書店で売っている株式投資の本が、ファンダメンタルよりテクニカル寄りなものが圧倒的に多いことの影響でしょう。マスコミの報道もデイトレーダー成功談や失敗談が多いし、決算書の読み方も会計学みたいで、一般の人達が中長期投資をするのに適している学びの本や講座は、とても少ないですね。
12/28
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