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高橋 伸子さん
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「金もうけの神様」と「先見性の神様」
- 高橋
(笑)それこそ、東証アカデミーの初心者向けの講座と同じで、前場(ぜんば)、後場(ごば)などの専門用語を知らない人向け。寄付(よりつき)を寄付(きふ)って読むんでしまうような。そういうからマクロ経済の見方まで、とても丁寧に教えてくださいました。
社内の編集者と私が組んで邱永漢さんの連載を始めるわけですけど、初めてお目にかかった時に邱さんが、「ついに女性誌が取材に来ましたね。個人投資家の時代――この流れは本物になります」っておっしゃってくださって。
- 佐々木
へえ。じゃあ、邱永漢さんにとっても、高橋さんが取材に来たっていう事が……。
- 高橋
私というか、女性誌が株式投資を扱う、ということに時代の変化を感じられたのでしょうね。
- 佐々木
他にも、影響を受けた方、いらっしゃいますか。
- 高橋
もうお一人、森喬一さんっていう先生がいらっしゃいます。「先見性の神様」ってお呼びしてましたが。お二人の賢者を「金もうけの神様」と(笑)、「先見性の神様」として、インタビューや執筆、監修をお願いしました。
森さんは、戦後、昭和24年に東京証券取引所が再開した時から、ずっと兜町にいらっしゃる方。投資経済研究所を開設してご活躍でした。お金持ちで、ぜんぜんガツガツしておられない。お寺のお坊ちゃんで、素敵な紳士でいらっしゃいます。で、その方の主宰されている経済の寺子屋みたいな所に通わせていただいて、いろんな銘柄の見方とか、企業の見方とかを教えてもらったわけです。全国各地から、個人投資家が通ってきておられました。
- 佐々木
高橋さんが、時代を切り開いていらしたのが、とてもよく分かります。
10/28
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