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win-win > 第80回 鷹松 香奈子さん・斉藤 美和さん

わかってくれる友人との出会い
- 斉藤
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21-2歳のとき。このままじゃ日本には帰れない、しっかりしなきゃ、という気持ちと、もういいじゃない、自分の弱さやもろさを知ることができたのだから、日本に帰ってもう一度頑張れば、という複雑な思いで帰ってきたんです。でも、日本に帰ると「すごいねー、ロンドンで頑張ってきたんだってね」と周囲に言われて辛かった。いえ違うんです、頑張れなかったんです、とは言えませんでした。
そこで助けてくれたのが、鷹松だったんですよね。話を聞いてくれて。お互いに辛い経験や体験をしているから、海外コレクションにトライすることはいい思いばかりじゃない、という部分を共有できる仲間だったんです。
- 佐々木
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でも、モデルエージェンシーには、同じような思いをした人は他にもいるんじゃないかと思うけれど、共有できる人はあまり多くはなかった?
- 鷹松
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みんなそれぞれ大変だったと思うんですよ。モデルさんは何十人もいましたけれど、気の合う仲間っていうのはそうそういるものじゃなくって。逆にいえば、斉藤は、最初は小生意気な後輩だったけれど(笑)、四半世紀も付き合っていられるというのは、やっぱり根本の部分で価値観が似ていたり、もの作りが好きだっていうところなど、共有できル部分が多かったのでしょうね。それに、モデルという仕事に対しても、お互いお姫様になりきれない、陶酔しきれないモデルだし(笑)。
- 斉藤
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私が一番になりきれない。
- 鷹松
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お姫様になりきれない。
- 佐々木
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私が最高とは思えない?
- 鷹松
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思えない。謙虚さとはちょっと違うとは思うんですけれど、どこか醒めている、冷静に自分を見てしまうところがあって。
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