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澤田 貴司さん
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営業に出たら、成績が上がってトップに
- 澤田
で、11年目には僕がすごく大きな商売を作っちゃって、伊藤忠商事の中で結構有名になってたんですよ。最初は同期の中では出遅れたんだけど、営業に出て行ってすごい成績になっちゃって、で、4〜5年やってきたら、もうトップクラスになっちゃった。成績がすごく、売り上げと利益を断トツで上げちゃって。
- 佐々木
化学品の営業って、具体的にはどんな仕事ですか?
- 澤田
たとえば、ある硝子会社から買って南アフリカに売ったり、中国に売ったり、アメリカから買って韓国に入れたりっていう。僕で、数百億円ぐらいの商売やってたわけ。一人で、ほとんど0からそこまで作っちゃったわけですよ。だから皆、結構「すごい。あの澤田か」っていうぐらい、わりと有名だったんですよ。
そうしたら、社長から突然お電話をいただいて、「セブンイレブンのアメリカが倒産して、イトーヨーカドーさんと一緒に伊藤忠商事はこれを買わなきゃいけない」と。セブンイレブンって、当初は伊藤忠商事が日本に導入のお手伝いをしたんですよ。それで、イトーヨーカドーさんにご紹介して、イトーヨーカドーさんがこの事業をやってたわけ。
で、伊藤忠商事はセブンイレブンさんには全然資本は入ってなかったんだけど、アメリカがおかしくなっちゃった時、イトーヨーカドーさんは伊藤忠商事に手伝ってくれって言ってきたんです。だから手伝わなきゃいけない。それを、いろいろやらなきゃいけない。チームを作らなきゃいけない。それの責任者になってくれって突然言われたんですよ。
- 佐々木
大抜擢ですね。それは何年目ですか?
- 澤田
12年目。33歳ぐらい。格好いいでしょ?
- 佐々木
ちゃんと、テレビドラマのようになってきたじゃないですか(笑)。
- 澤田
僕も、ドラマを浮かべながら、「やっぱり俺だ。皆、分かってるか?」みたいな(笑)。それで、非常にうまくいっちゃって、買収できて、数百億投じて買収して、それを再生しようっていう事でやって、それからイトーヨーカドーさんに、ものすごく学ばせていただいた。
その組織が10人ぐらいでできたんです。ただし、食品とか物資だとか、いろんな所にそういうチームを全部作って、社長直轄で組織を作って、各部署のメンバーはサンドイッチをどうやって作るとか、どうやって供給するとか、イトーヨーカドーさんの物流をどうやって簡素化していくとか、やってた。いろんな組織を動かしてやったわけ。
それが僕にとってすごく勉強になったわけ。それでセブンイレブンのアメリカをどうやるかとか。イトーヨーカドーさんが中国に進出したいって話があって、それもお手伝いさせてもらって、おかげでとてもうまくいって、商売がすごく増えていって。すごくラッキーだったんですよ。
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