ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第56回 関根千佳さん

56 |
関根千佳さん
|
|
|
始めから、考える
- 関根
できあがってしまったら、もしかするとバリアフリーとユニバーサルデザインは同じように見えるかもしれません。
だけど、デザイナーの側の感覚として、最初から男の人だけに作っておいて、女性は後からでいいや、っていうんじゃなくて、初めからユニバーサルに作っておけば、すごくたくさんの人をハッピーにすることができるっていうのが理解されてきているんです。
- 佐々木
そうですね。多分今、一番必要な基本的な考え方ですよね。
- 関根
既存のものの内包するバリアをはずすのも大事ですが、新しく作るものはできるだけユニバーサルデザインで考えてほしいのです。ITのように動きの速いものは特に、企業全体でこのユニバーサルデザインっていう考え方を勉強してもらいたいですね。
この12、3年でバリアフリーがすごく進んだので、これからはやはりモノ作り、街作りはやっぱりユニバーサルデザインの方が楽なんですよ。みなさん、これだけ高齢者が多い日本だっておわかりなんだからね。子育てをする上でもそうだし。
- 佐々木
そりゃ、そうですよ。私、ベビーカーを街で押して初めて、道はこんなにガタガタしてたのか、踏み切りってこんなに渡りにくかったのか、あのショッピングセンターのところにちょっと腰かけるとこがなかったのかって、わかった。当事者になって初めてわかりますよね。
- 関根
そうなんですよ。
- 佐々木
それが赤ちゃんならいいけど、お年寄りだと今度は体も大きいし重い。ご苦労が多いと思います。
- 関根
そうですね。だから、こういった考え方が社会の隅々に浸透してくるようになったら、私が年をとった時にも、明るく元気に街にショッピングに行けるぞ、と思って、自分の将来のために仕事をしています。
- 佐々木
さっき、ウェブの話が出たんですけれども。ウェブの制作の中でのユニバーサルデザインについて、教えてください。たとえば先ほど出た音声認識だったり…。
12/21
|
 |

|
|