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5
作家・翻訳家
松本 侑子さん

情報を与えて、情報を与えられる ─ give & given ─

佐々木

そもそも小説を書く時というのは、何かがきっかけになって、「こういうのを書こう」と思うんですか? どこからが執筆のスタートになるの?

松本

依頼がきた時に始めることはあまりないです。いろいろとテーマを貯めて文章も準備しておいて、依頼があった時に編集者と相談して書きます。

佐々木

書きながらエピソードを考えていくわけじゃなくて、登場人物やその人数を決めておいて、ストーリーの展開から結末まで、こういうものを書こうという大体のイメージができてから書き始めるんですか? それとも、書きながらどんどん進めていく?

松本

わたしは、400枚以上の長編だと、初めにプロットと構成表を作ります。主人公が動くままにやっていると収拾がつかなくなるので(笑)。だから長編は、30枚〜50枚ずつに区切って、きっちり構成を考えます。

佐々木

始めに考えておくの?

松本

はい。でも50枚ぐらいの短編は、柱を3〜4本作って、これと、これと、この話を入れて起承転結を考え、いちばん書きたいことは何か主題を大切にするくらいです。20枚ぐらいの掌編は、出だしと結末の落ち、文体が特に大切なので、そこを考えます。だから、すごく短いものと、短編、長編とでは作り方が違うんです。

佐々木

取材はされるんですか?

松本

わたし作品は歴史ものや推理小説ではなくて、一般的な小説なので、取材はそれほど必要ないんですが、必要な時は関係者に話を聞いたり、現地へ行ったり、国会図書館で調べたりします。でも翻訳と文学紀行のエッセイは、海外できちんと取材します。

佐々木

インターネットを利用するときは、もちろん自作のパソコンを?

松本

はい。今は、自作のパソコンともう一台をつないで使っています。

佐々木

取材には、インターネットがあるから、昔と比べると楽でしょうね。

松本

インターネットでは、取材ではなく、取材の準備をします。インターネットで、準備がとても便利になりました。海外文学紀行を書くとき、取り上げる小説の舞台の場所といった情報は、観光ガイドブックには載っていません。

一例ですが、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』の舞台の孤島へ行こうと思っても、イギリスのガイドブックには載っていないので、「アガサ・クリスティ」「そして誰もいなくなった」と英語で海外サイトを検索するんです。すると、サイトを開いている英国の愛読者が多くて、「あの舞台はこの島」とわかる。

ほかの例では、スコットランド文学などは、歴史小説も多いので、だいたい地元の郷土史愛好家みたいなおじさんが、充実したホームページを開いているんです。だから作品に出てくる古城の名前、作品名をキーワードにして検索すると、関連するページにたどり着く。すると「この古城は、この小説の舞台になった……」と詳しく書かれているんです。

そのページに「わたしもこの小説を愛読していて舞台に行こうと考えているので、サイトを見つけて感激しました、参考になりました」とお礼のメールを送る。相手も、日本に読者がいたのかと感激してくれて、情報交換をする。インターネットは双方向なので便利ですね。

佐々木

でも、インターネットがなかったら、そんなやりとりもできず、文学紀行を書くことも不可能に近いですよね。

松本

そうですね。舞台となった場所そのものが見つからない。作家の記念館や博物館のサイトがある場合には、日本を出る前に「館内で写真を撮ってもいいか」とか、道順を英文メールで問い合わせます。

でも、以前、わたしの英語版ホームページを作っていなかったころ、海外に「日本人の作家です、取材をしたいのですが」とメールを送っても、返事が来ないことがあった(笑)。えたいが知れなかったからだったと思います。

そこで英語のホームページを作って、プロフィールと、著作は全部、本の内容を英訳して紹介して、カバー写真も載せてからは、返事が来るようになりました。わたしも、「インドの研究者です。日本文学と女性作家について会って取材させてください」などというメールが時々、海外から来るんですが、メールだけだと困ってしまうので(笑)。

佐々木

(笑)どういう人だかわからないものね、たしかに言えてますね。

松本

著作活動について、英文サイトを開設したことによって、わたしは取材がしやすくなったし、相手も素性がわかって安心できて、お互いの信頼関係が築けるんですね。こちらが取材するだけじゃなくて、わたしからも取材先に対して情報を提供することができる。

佐々木

まさに"give & given"ですね。

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