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フリーダイビングトレーナー・アプネアフォトグラファー
菅原真樹さん
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子どもたちとのコミュニケーション
- 佐々木
うちの子どもたちも先生にご指導いただいたら、すぐに呼吸法も覚え、たくさん泳げるようになった。それに行動の基本も教えていただいたりして。とても子どもとのコミュニケーションがお上手ですよね。
- 菅原
自分ではそれを意識していないんですよね。自分がやはり、そこへ戻りたいっていう、本当にシンプルな考え方が、彼らとのコミュニケーションを形成できているものだと思います。
たぶん今、自然との関わりが自分の生活の中で95%ぐらいのものですから、その中ってやはり、言葉で対話するものってなかなか少ないですね。ですから、何かそういう感覚的な、イルカ的な、そういうもので分かり合える部分って何かあると思います。
鳥取の青谷で「大海女」を撮影したとき、子どもたちと接する時も、カメラをいっさい持たずに数日間遊んで、やっと「秘密基地に連れて行ってあげるよ」とか「女の子には内緒だぜ」とか、そういうシチュエーションになって、それで撮らせてもらったりする。
そういうのって今はもう、コマーシャルフォトの世界では考えられないことなんですよ。まあ僕は、これで稼ごうという気もないし、ですからそういうことができるんですが、逆に言えば、非常に幸せな時間を与えてもらってると・・・。
- 佐々木
先ほどね、子どものときに非常にコアな部分を厳しくしつけられたうえで選択肢をたくさん見せてもらった。あとは自分で考えなさいって言われた、ということですが、言うのは簡単だし、親として私もそれが理想だと思いますけれど、なかなか実現しないんです。
私の5歳の息子が、先生に1回教えてもらっただけで、きちんと服をたたむようになったのですが、何か彼の中に先生に対する絶大な信頼と尊敬があって、また、先生から学んだことへの自信もしっかりあって、だからそれを守っている、という様な感じです。
- 菅原
僕も彼に対して、非常にリスペクトする部分ってあるんですね。彼から吸収できるものもたくさんあるし、非常に感受性の高い、感性の高いものを持っているんですね。それを見る楽しみっていうのが佐々木さんのお子さんにあるんですね。
- 佐々木
コミュニケーションの基本は、お互いの敬意ということなんですね。
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