ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第42回 江端貴子さん

42 |
江端貴子さん
|
|
|
外注先の仕事を、こっそりうけて
- 江端
そのために、内緒で協力企業のスタッフの人たちに「私はどうしてもプログラムが作りたいのです」と頼み込んで、当時、富士通が協力企業に発注していたプログラムの一部を私がこっそりと作っていたんです。
- 佐々木
本当ですか? じゃあ自宅で作業を?
- 江端
課長たちが出張などでいない時には会社でやり、帰って来るとあわてて隠していましたね(笑)。
- 佐々木
本当ですか? すごい! 業務上問題がありそうですが、心底、作りたかったんですね。
- 江端
ええ、作りたかったんです。
- 佐々木
それに、新入社員のわりには、ちゃんと根回しして仕事を取るなんて…(笑)。かなりのリスクを伴う、危険な行動だと思いますが?
- 江端
正直言って、協力企業にとっても、してはいけないことですからねえ(笑)。
- 佐々木
それで、最後までバレなかったのですか?
- 江端
バレませんでした(笑)!
- 佐々木
キャリアでは役に立った?
- 江端
最終的には、課長が言っていたことがよく分かったのですが、当時はやはりまずはプログラムを作りたかったのです。結局1年間その部署にいて、とったコピーの枚数でおそらく年間記録を樹立したと思っていますね。
専門のコピー機が置いてある複写室があって、そこにはコピーをとることを専門にする事務の人たちがいて、そこに私が行くと「また今日も来たの? 今日は速くしてあげるわね」と言われるくらい、頻繁に通っていたんです。2年目から配属が変わり、ある地銀のシステム開発に関わることができました。
- 佐々木
では、ドキュメント管理にいた1年間は、コピーをとりながら、必死にすべての資料を読んで学んだということですね?
4/22
|
 |
|
|