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丸の内ブランドフォーラム代表・東京大学ものづくり経営研究センター特任教授
片平秀貴さん
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Just a little bit of 愛嬌
片平
そうそう。それともう一つ間違っちゃいけないのが、ぼくは「女は愛嬌、男も愛嬌、経営者も愛嬌」なんて言ってるのね。コリンズっていう『ビジョナリーカンパニー』って本書いた人がいて。
佐々木
読みました。すばらしい本ですよね。
片平
彼なんてよくアメリカで生きていけるなって思うんだけど。すごく僕ら的なんだよね。『ビジョナリーカンパニー』では、レベル5っていうんだけど。トップクラスの経営者は、正直で誠実で謙虚だと。カリスマで肩で風きるようなやつはいない。みんなかわいげがある、っていうんだよ。日本は世界から見たときの「Just a little bit of 愛嬌」が欠けてるんだよ。
佐々木
確かにそうかもしれません。
片平
まじめに一生懸命やるんだけど、基本的に、ユーザーや、ライバルから見えるのは、「あんた自分がかわいいんでしょ、あんた自分の会社がかわいいんでしょ、自分の国がかわいいんでしょ」と。これなんだよ。日本の消費者に対してもそうだけど、世界に対してはもっとそうで。
佐々木
キャラクター、人柄が見えない、ということですね。愛嬌か……。
片平
そうそう。だから、佐々木さんがいいのは、かわいげがある。スマートコンシューマとか言いながら、かわいげがある。ここがなくなったら、ただのタフな経営者。だからイー・ウーマンも1つのチャレンジが、スマートと言えばそうなんだけど、わたしたちは、ひょっとすると大したことないかもしれないわよ、みたいなことが言えるかだよね。ブランドっていうのは、ひいてこけたところがちょっとあるといいんだよね。
佐々木
わかりました、皆で、もっとリラックスして、もっと楽しく、ずっこけながらやります(笑)。
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