ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第40回 枝廣淳子さん

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同時通訳者・環境ジャーナリスト・セルフマネジメントコーチ
枝廣淳子さん
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人生の終わりからバックキャスティングして、今を行動する
- 佐々木
さまざまなお仕事をされている枝廣さんのバックキャスティングの期間というのは、どのくらいで考えられているのでしょう? 仕事によっても違うとは思いますが。
- 枝廣
そうですね、プロジェクトによっても違います。たとえば商品企画だと何カ月だし、NGOの活動だと中期計画で何年というものもある。でもわたしは、一番長いスパンは、死ぬときだと思っているんです。
究極のバックキャスティングだと言っているんですが(笑)。わたしは死ぬときに、「いい人生だったな」って言って死にたいんですね。そう言えるためには、今どういうことをしていたらいいか。あと何年あるかわからないけど、でも、人生の面白いところは、自分が死ぬのは何年先だろうと思っていても、明日かもしれないところですよね。まあ、明日だとさすがに間に合わないけど、たとえば1年先なら、これからの1年を「今日は何ができるかな」ってできるだけ悔いがないように生きようしますよね。そう考えると、本当は大事だけど、外からみたときの重要性が少なくて後送りしてることって、すごくたくさんある。それを少しでも拾い出したいと思うんですね。
NGOやって、会社やって、仕事してると、それぞれのスタッフや関係者から「いつまでになにをどうしてほしい」という時間の要求がくるんですね。それで手帳がうまってしまう。でも毎日それをやっていても、わたしはたぶん「いい人生だった」って言えないと思っているんです。それを言うためには、誰も締め切りを設定しないけど、これをやらずに死んだら心残りだろうなと思うことをやりたい。意識して、できるだけその時間をとりたい。それがわたしの場合、2時に起きてからの時間なんですけど。
- 佐々木
そう! 早起って一番効率いいし、気持ちはいいし、先行型だし。まったく同感。わたしも4時過ぎには起きることが多い。夜仕事をしていると、生産性低いし、体に悪いし、精神的にも悪いですが、朝は、頭がさえて仕事が速いし、健康にいいし、1日を先取りしている感じで精神的には優位にありますよね。朝、早起きしている人で、人生に不満がある人は少ない気がします(笑)。
17/19
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