ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第40回 枝廣淳子さん

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同時通訳者・環境ジャーナリスト・セルフマネジメントコーチ
枝廣淳子さん
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自分の集中力をコントロールする
- 佐々木
英語を訳すという勉強の中では、自分の理解が正しいのかどうか不安なこと、なかったですか? 一人で勉強されていると、どうやって確認していたのでしょう。それと、英語はわかります、翻訳もできます、でもしゃべれませんっていう人がいるんですよ。そのあたりはどうですか。
- 枝廣
それはね、口につながるチャンネルが細いんですね。わたしもね、最初は英語を英語としてわかるというところに重点を置いてやって、それがまあ、6〜7割くらいわかるようになった時点で、次のステップ「日本語で言う」トレーニングを始めたんです。
どういうふうにしたかというと、英語を聞いて、最初は短くてもいいので、少しずつ日本語にして、それを録音したんですね。それから、この段階になると、クローズドキャプションの番組を録画して、キャプションを出さないでディクテーションして、自分の日本語訳と比べるというのもやりました。
ですから、当時は1日8時間から10時間くらい勉強していましたね。当時は、子どもが起きている時間は、自分の勉強はしないと決めていたので、子どもが寝ているときとデイケアのときに。あとは、近くのお母さんたちでプレイグループを作って、順番に見ることにして、週に1度はわたしが見るけど、あと4回は誰かが見るというふうにしたんですね。そうすると午後がたっぷり使える。
- 佐々木
でも、切り刻んだ中での8時間は、睡眠も短かったでしょうし、集中しにくいのでは?
- 枝廣
睡眠は今と同じ6時間取っていたし、今思うのは、切り刻んだ時間しかなかったから、あれだけできたなと思う。同じ状況で、たとえば夫も忙しくって、子どももいなくて、24時間自由に使えたら、あんなにできなかったかもしれない。
- 佐々木
そうかもしれないですね。朝の9時から夜の7時まで全部ある。さあ、やるぞっていっても難しいのかもしれませんね。
- 枝廣
たとえば、こどもがお昼寝してる間に勉強したいことがあって、子どもを寝かしつけますよね。こちらは2時間で計画してますけど、30分で起きる場合もある。怒るわけにもいかないんで、今度は2時間分を30分でやろうと思うんですよ。だからすごく集中力が高まったと思うし、30分たっても起きなかったら、ラッキーと思ってまた別のことをやればいい。同時通訳やってると、集中力って必要ですよね。ですから、自分の集中力をコントロールするっていうことをアメリカ時代に少し勉強したような気がします。
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