ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第29回 假屋崎 省吾さん

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假屋崎 省吾さん
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花からのプラスエネルギー
- 佐々木
でも、お花は生き物だから、先生は何よりお花からエネルギーをたくさん受けていらっしゃるでしょう?
- 假屋崎
そうですね。まずね、自然のものですよね。それから色が鮮やかできれいで形もおもしろいし。で、緑がまたいいんですけど、空気中に勢いや優しさ、ロマンティックさだとかすべてのプラスの感情を流してくれてる気がする。よくお芝居やコンサートに行くとスモークがたかれているじゃないですか?
- 佐々木
ええ。
- 假屋崎
なんかああいう感じ? 目に見えないんだけど、そういうものが精神的にファーッと癒してくれてるんですよね。癒し。それが花なのかな。
- 佐々木
目で見てもそうだと思うんですけど、触ったり、切ったり、話しかけたり、育てたり……。お花のお仕事をしていると、エネルギーを受け取れるでしょう?
- 假屋崎
そう、生けるとき、こうでもないかしら、ああでもないかしらと思って、それがすごくうまくいったときの、「ああ、よかった」「ああ、すてきだ」「きれいだ」というプラスの感情が体にとてもいいんじゃないかなと思うんですよね。
- 佐々木
植物って形も色も、絶対に人が作れないじゃないですか。種や土や太陽の光が生み出してくるってこと自体が、頭では理解できないほどの自然の力ですよね。目に見える形に、そのパワーが具現化されて。
- 假屋崎
そう。それでね、自然界が生み出した完成された美があるわけですよ。で、それを人間の手によって新しい美を作り上げるという、そういう作業をいつもしているわけですよ。だから不思議なんですよね。一人ひとり個性があるわけですよね。その前に花のことですけど、一輪一輪、花びら一枚一枚も全部個性が違って、それを右にもってこようとか左にもってこようとか、この花と花を組み合わせようとか、コラージュしながらやっていくわけですよね。
- 佐々木
花から受け取る、花に育ててもらうのが、私たちですね。
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