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米倉 誠一郎さん
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情報共有で、みんな強くなる
- 米倉
だって、テレビゲームでもトランプでも、一回負けたからってあきらめたら絶対上達するわけないじゃないですか。一回失敗したら、また列の後に並んで再挑戦できるというのがいい。
しかも並んでいる間に、並んでる同士が「あそこでこっちからモンスターがくるとは思わなかったな」とか、情報をどんどん共有したら、ぜったいそっちの列に並んでるやつらのほうが勝つに決まってるでしょ。
- 佐々木
まさに、ウィン-ウィンの発想ですよね。一緒にプラスになる。
- 米倉
失敗は基本的にしないほうがいいんですけど、新しいことをするときにはやっぱり付きまとう。だから二つあって、敗者復活ができること。それと、敗者復活ができるという重要な要因である、失敗の情報が公開されること。
なぜそういうふうに言うのかというと、ローエントリーリスクでリターンを取るゲームをつくっても、「勉強も嫌いだし、一発当てるぜ」っていうやつばかりだと、競争力が低いレベルになっちゃうんですよね。
ところが、参加者が、サン・マイクロシステムズのビル・ジョイみたいに、カリフォルニア大学バークレー校にいたときに、もう100%、「こいつは天才。カリフォルニア大学バークレー校の先生になる」とみんなが思ったわけ。そういうやつが、「1万ドルでサーバーを作らない? これで世界を変えられちゃうよ」って誘われて、「そうだよねえ」と、このゲームに参加する。要するにここなんですよ、違いは。
- 佐々木
起業する分野、周りの仲間が大切ってことですか。
- 米倉
たとえば、京大でも東大でも、「こいつすごいなあ」っていう人は、大企業に行っていちゃいけないんですよ。このゲームに参加してくると、フロンティアがどんどん広くなってくる。だから、そういう意味では、始めた人は成功しなくちゃいけないんです。責任が大きいんですよ。イー・ウーマンも(笑)。
- 佐々木
(笑)。イー・ウーマンの話に行く前に、情報公開と日本の現状なんですけど。シリコンバレー、上海って、今ガンガン動いてるじゃないですか。日本は大丈夫ですか?
10/23
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