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大久保ヨシさん
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NYトップサロンの経営ミ−ティングってね。
- 大久保
うちのスタッフは80人いるんですけど、カット専門が25人ぐらい、カラー専門が20人ぐらい、あとは、社員の身の回りのことをしてくれるスタイリストたち、マネジメント分野でオーナーのアシスタントをやるフロントの人たち。
2、3カ月に1回ある全体ミーティングのときも、オーナーサイドと技術者サイドにはっきり分かれています。
- 佐々木
はっきり分かれるって、どんなふうに? どういう話をするんですか?
- 大久保
座り方も、向かい合う感じでね。これからの会社の方針とか、会社側がやりたいことを報告するのかな。
- 佐々木
サロンだからといって、この夏はこういうカットが流行るからそれをやるように、なんて指示はしないでしょう?
- 大久保
そうですね、それはまた別の技術ミーティングでやるんですが、全体ミーティングのときは、ほとんど経営に関することばかりですね。「リニューアルしようと思うけど」ということに対して意見を出し合うとか。あと、「日本人だとどう思う?」とか聞かれたりして。経営者側からも意見を言えるミーティングですね。
- 佐々木
従業員といったって、日本でいう正社員ではないんでしょう? 登録社員みたいなものですよね? 専門家がオーナーと契約して、その場所を使って仕事をするわけですよね。「経営」といっても、仲間のようなお客のような、そんな立場ですよね。
- 大久保
そうですね。オーナーサイドからの話で、たとえば、アメリカとはいえ、スタッフにあまりだらしない格好をされては困るわけですよね。そしたら、「ジーンズは禁止」とか「こういうジーンズだったらいいけど、こういうのはダメ」とか、っていうものありますよ。
そのくせ、ミッドタウンの中心にありながら、ダウンタウンのテイストを出そうとしているところがあるので、難しいですね。
- 佐々木
サロン店内のインテリアデザインが素晴らしいですけど、ああいったことは、ウォーレンさんとトリコミさんが?
- 大久保
ほとんどトリコミさんがイメージして、知り合いのアーティストたちとのミーティングで決まりますね。ただ、サロンの中で使う小物とかカーテンとか、カーペットなんかがきたときには、サウスアメリカの人はどう思うか、アジア人はどう思うか、というのは聞いてきますね。20カ国ぐらいの人が働いていますから、いろんな発想も出るんですね。
- 佐々木
ところで、ヨシさんがトップまで上ることができた秘訣って、何でしょう?
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